2008年08月31日

シャーロック・ホームズ『10の怪事件』(序)

 ephemeris さんに頂いた『10の怪事件』プレイ記事です。このシリーズの『死者からの手紙』については既に何度か話題にしていますが(右メニューの「ゲームブック」カテゴリをチェックだ!)、この『怪事件』の方がシリーズ第一作となっております。「十年以内にリプレイ記事を書くこと」が本を頂く際の条件だったのですが、よくよく考えると、なんせ十個もある怪事件、一つを一年以内に解決しないと条件が達成できないことに気がつきまして(汗)、最近ちょこちょこと読みはじめていました。何故ちょこちょこかと言うと、情報の波に流されてすぐ眠くなるから(涙)。いや、ホント情報量が半端じゃないんですもんコレ。しかもその情報を取捨選択しなきゃいけないし。というのは、『死者からの〜』とはちょっとルールが違うんですよこの作品。『死者からの〜』は徹底的に捜査して全ての情報を仕入れ、そこから手掛かりを見つけていって推理するというスタイル(時間制限無視で調査することがルール上許されていた)だったんですが、『十の怪事件』はホームズとの知恵比べ(ゲームとしての側面)に重点が置かれており、捜査に訪れる箇所が少なければ少ない程高得点が与えられるというシステムになっています。雑誌『ウォーロック』ではこの点が評価されていて、得点システムが無くなった次作品を批判するような文章が掲載されていましたが、『死者からの手紙』を先に読んだ私の感覚からするとこれは頂けない。情報の海に溺れながら推理していくのが楽しいのであって、無駄な情報を見ちゃダメとか、そもそもどれが無駄でどれが有意義な情報なのか事前に見極めろなんてこの本のシステム上かなり無茶なのにそこも考えろ、なんていうのはちょっとヒドイです。しかも、依頼されたのとは別の事件も独自に解決できたら高ポイントが加算されるらしいんですが、そうなると捜査地点も当然多くならざるを得ないわけで、いかに捜査地点を減らしつつ依頼された事件を解決できるか、という目的とのジレンマにイライラします。更に更に、ホームズ作品に関するマニアック問題に答えられれば更に高得点、なんてのはひど過ぎる。論外です。この作品を購入するような人はホームズファンが多かったであろうことは事実でしょうが、単純に知的ゲームを楽しみたい人にとってはそんなことで推理の優劣を判断されるのは心外です。というわけで、「マニアッククイズ」に関しては全て正解したものとして計算することにします(俺ルール)。それ以外は文句をぶうぶう言いつつルールに則ってプレイすることにします。次作以降でこのポイント制が適用されなくなったのはやはり私のように不満を挙げる人が多かったからだと思いますよ(日本人ではなく、最初に原書が出た際に本国(イギリス? アメリカ?)の人が文句を言ったんだろうということ)。

 というわけでスタートです。「読みながら私がどう考え、次の行動に移ったか」という脳みその動きを出来るだけ詳細に書いていくつもりですので、読んだことがある方は「あ、こんなとこでひっかかってらぁ馬鹿だなこいつ」とか笑ってやって下さい。

 あ、余談ですがコレ、元のタイトルは「CONSULTING DETECTIVE」です。「探偵指南」みたいなもんでしょうか。因みに『死者からの手紙』は「クイーンズパーク・アフェア(クイーンズパーク事件)」。そのまま訳しちゃうとかなりつまらないタイトルになってしまいますが、原タイトルは作品の核心をズバリ突いていて何気に好きだったりします。死者からの手紙なんて、作品全体に照らせばほんの一エピソードでしたし(苦笑)。


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posted by SeireiK at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲームブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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