(ここはあえてTVじゃなくアカデミックカテゴリに)
ファイブスターストーリーズの10巻におけるミースとバランシェの会話の中で、「お前は私と同じ人間だ」とバランシェがミースの天才ぶり(=マイトの素質)を見抜くシーンがあります(個人的にここ結構好き)。ファイブスターは基本的に今の地球時間より数千年(〜万単位)未来の話ですが、
地球においても 何桁もの計算や複雑な数式を瞬時に解答する人間がまれにいる
また うるう年があるにも拘らず何年何月先や昔の曜日を即答する人間も この世にいる
これらは暗算などしておらず 頭に答えがはっと浮かぶのだという
このような特殊な頭をもつ人間の構造は全く解明されていない
こういう人間を「天才」と呼ぶ(以下略:239ページより引用)
ということで、別に組成構築ダイバーパワー“ルシェミ”の遺伝とかなんとかっていうフィクション上の話じゃなくて(笑)実際にそういう人間が現実にこの地球上にいる、と書かれてはいたわけですが、今日のベストハウスはそういった方々の特集でございました。ほとんど公開済みの映像だったみたいなので毎週見てる人には今更の内容だったかもしれませんが、いやー私には新鮮で興味深かったです。映画の『レインマン』とか名前は知ってるけど内容全然知らなかったんで、こういう人を目(ま)の当たりに(ってかTVでだけど)、ホントに曜日を言い当てたりなんかしてるのを見るとただただびっくりです。「すげー、この人達ファティマ作れるんだ…」みたいな目で見ちゃいました(違う違う)。因みにこういった方達をサヴァン(SAVAN)とかサヴァン症候群(の人)というらしいです。サヴァンはフランス語で賢者の意味(らしい)。
上の引用文中では「このような特殊な頭をもつ人間の構造は全く解明されていない」とされていますが、茂木センセーはこういった方々の脳のメカニズムについて(想像・仮説を交え)かなり肉薄した解説をしておられました。ただ、やっぱり曜日に関しては「相当研究に時間がかかりそう」「計算しているならわかるが(答えるのが)早過ぎる。カレンダーが目の前にあってそれを見ているとしか思えない」とのこと。
いや、ホント面白かったです。面白いって言っちゃうと不謹慎なのかもしれませんが、こういう「事実は小説より奇なり」的な、ノンフィクションなのにファンタジック、日常の中のファンタジーみたいなもんが好きなんですよ。
![]() | ファイブスター物語 (10) (ニュータイプ100%コミックス) 永野 護 角川書店 2000-09 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
【関連する記事】