2009年07月16日

ガンプラ初のスケールモデル(15日の分)

 丁度数年前のHJ(ホビージャパン)を読み返していて、HGUCガンダム作りたくなってきたところへ Roll Out のクワさんのブログを見てしまったんですね。で、てっきりHGUCガンダムの色替え記念モデルか何かだと思ってお店に行ってビックリ仰天。先日話題にしたお台場ガンダムの1/144スケール版だったんですねーこれって。どうせどっかの誰かが、あのお台場ガンダムそのもののディテールを(MGの2.0辺りを改造して)再現するんだろうなとは思ってましたが、まさか本家のバンダイからキットが出るとは…。まぁ冷静に考えたらそりゃ出しますわな。しかし1/144とは恐れ入りました。
買おうか迷いましたが、今この時期にあえてここでHGUCの方を買うというのもアホらしい気がしたので(笑)素直にこちらを購入してみました。

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 で、早速仮組してみたんですが…いやー面白い。これまでのキットとかなり違うパーツ分割。頭部とか斬新ですね。もっとも最近のキットは作ってないので私が知らないだけでちょっと前からこうなってきているのかもしれませんが、久しぶりにガンダム系(連邦系)キットを新鮮な気持ちで組めました。可動パターンもこれまでにない感じのところが各所にあって楽しい。惜しむらくはサーベルがランドセルからスポスポ外れてしまうこと。仮組なのでとりあえずティッシュ詰め込んで脱落対策。

 全身のモールドは見事ですね。ちょっと彫りが浅い気がしますが、充分ハセガワやタミヤと肩を並べると言ってもいいんじゃないでしょーか。圧巻なのが膝アーマーの上の方のモールド。板状のモールドの上に更にリベットディテールがついてます(!)。面処理のために一度削りたくなりますが、これを削り落としてしまってからもう一度モデラーがこれをこの精度で再現するのはまず不可能、と言っていい文字通り針の先程しかない小ささのモールドです。こんな小さい(細い)サイズのピンバイスなんてまずないので穴を空けて裏から針の先を通して…みたいなことも無理ですし。恐るべしバンダイの金型職人。UCハードグラフやHGメカニクス等をやってきた蓄積でしょう。

 このモデルの画期的なところは、ガンプラ初のスケールキットであるということですね。
 そもそもガンプラのようなキャラクターモデルというのは、車・戦車・飛行機・船といったスケールモデルと違って実物が無いがゆえに製作者が自分の作りたいように作ることが出来る許容性があり、それが難しくもあり楽しさでもあったわけです。顔がイメージと違うから弄っちゃおうとか、腕をもうちょっと伸ばそうとか、あるいは塗装でスス汚れやサビを表現、だとか、いやいやモビルスーツは錆びたりしないだろうとか、勝手気侭な脳内妄想を具現化できたわけです。
 しかしこのモデルに至っては、1/1の実物そのものが存在するのであります。ということは自ずと製作のベクトルは1/1お台場ガンダムの完全再現ということになってきます(スタイル・ディテール・塗装及び展示方法)。ごく普通に考えれば、製作者はあのお台場ガンダムを意識せずにはいられないわけで、スケールキットを作るのと同様に実物をリサーチしてその再現に務めるのが「スジ」というものです。
 とすると、最初からバンダイもスケールキットとして(無可動展示モデルとして)発売すればよさそうなもんなんですが、ホンモノにはない武器をわんさか付けた挙げ句、お手手の再現はいつも通りいい加減(苦笑)な「普通のガンプラ」として発売しました。これまでのバンダイのガンプラの流れからすると当然の成り行きでしょうけど、これはある意味非常に面白い試みです。ホンモノは立像なのに、「あの立像が動いたら…」を再現できてしまう。ホンモノにはない武器を持たせて遊べる。更に、これが「普通のガンプラ」の体裁を保っている以上、作り手側も「普通のガンプラ」として、つまりこれを素材として製作(表面のディテールを全部潰してしまったり顔の部分だけ他のキットに移植したり等)することも可能なわけです。これだけホンモノに忠実なスタイルとモールドを供えたキットを素材として使うのは気がひけますが、「様々な作り方を楽しめる」ガンプラの自由さもまた健在というわけです。そしてその自由さを後押しするごとくお値段はなんと1000円ちょっと(!)。前述のように「徹底的にスケールキットとして」、UCハードグラフやEXモデルみたいな方向性で商品化することも出来たと思うんですよね。もっとハイパーディテールで、あの立像の徹底再現モデルを。そこをあえてHGのラインナップに落としこんで「普通のガンプラ」にしてしまったバンダイの英断には、(賛同出来るかは別として)素直に拍手を贈りたいと思います。

 仮組してみた感じは…写真で見てた限りでは「(お台場のホンモノと比べると)顔がちょっと違うような…」とか「モモがちょっと細いんじゃ…」とか「アンテナの長さは全然違うなー」とか思いましたが組んでみたらあんまり気になりませんね。特に顔は、実物とは微妙に雰囲気が違うもののこれまでで一番私好みのガンダム顔してます。いやぁ男前です。額の赤部分が小さめなのがまた安彦風でいいですねぇ。

 さて、これをどう料理するかが悩みどころ。前述の通りお台場の1/1の徹底再現が理想ですが、この方向性はまず間違いなく月刊模型誌の三誌(もしかすると全誌)が、作例を載せることでしょう。徹底リサーチに基づくプロの作例なんぞと無理に張り合っても勝ち目は無いし(笑)、張り合うどころかそういった作例を見てしまえばそれで満足出来てしまいそうなのですよね。でもやっぱりあの1/1を全く無視して作るのもイケナイことしてる気がしちゃうし。

 あとそうそう、このキットは「普通のガンプラ(可動モデル)でありながら実に「スケールキット」っぽい部分も見られます。表面はハイパーディテールてんこもりなのに、腰アーマーの裏とか超手抜き(笑)なんですよ。「普通」に(これまでのセオリー通りに)作る場合プラ版やパテでそれらしいディテールを入れる製作者が多かろうと思いますが、1/1のあの実物を意識するとそれが果たして正解なのか分からなくなるんですよね。「だってホンモノにはディテールないんだもん!」と言い張ればいいわけで(笑)。 まぁ、実際あのお台場にある奴のアーマーの裏がこのキットと同じ感じになってるはずもないんですが、少なくとも外からは見えませんからねぇ。「だって見えねぇんだもん!」と言ってしまえばアーマー裏にモールドなんて入れずに済みます。逆に、もしお台場ガンダムの建造過程とかの写真やら映像やらでアーマー裏が写っているものがあったら、作り手としてはそれを再現しないわけにはいきません。いやぁ全くもってスケールキットの作法ですなぁ。

 話があれこれと飛んで脈絡がありませんが、気になったことをもう一つ。腹部の分割はアイディアはよかったものの机上の空論だった気がします。全然動きません…。

 で、思いついたことを思いつくまま書いてきて話が全くまとまらないままこのG30thガンダムについてはこれまで。実はお店に行ったのはコイツが目的ではなくて、某キットが欲しかったからなんですよ。そう、ザのつくあれですよ。ザ、で、ク、なアイツですよ。むふふ…。
posted by SeireiK at 21:40| Comment(5) | TrackBack(0) | ホビー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近は全然ガンダムについていけなくなってるんですが、1/1は見に行きたいものです。実際に見て実感するって結構重要だと思うんですよね。
18mの人型ロボットというものさしを自分に取り込んで、改めてその1/144として眺めると感覚が変わるかもしれないなーって。
HGUC発売のときも、もの凄く期待していたわけじゃなかったのに、実際組んでみたらえらくかっこよかったということもあったので、30thも買ってみようかなー。
実に、まんまと乗せられてる気もしますが(笑)。
Posted by ephemeris at 2009年07月17日 01:54
どもーご無沙汰です。

>最近はついていけない
私もそうです(笑)。特に新作は…。食指が動くのはもっぱらファーストとゼータものだけですねぇ。

>18mというものさし
数年前に「グレートメカニクス」っていう雑誌(というかコミック誌?)の三号で、お台場や神宮球場近くの絵画館前の広場や東京駅前などの実際の風景にCGでモビルスーツを合成するってことをやってたんですね。18mのモビルスーツの巨大感とはどういうことか、って企画で、ガンダムのシルエットと電信柱を並べてみたりとか。それ見た時もほぉ〜っと感心してしまったんですが、実際にそのものがそこに立っているのを見るというのは凄い体験というか感覚でしょうね。百聞は一見に如かずじゃないですけど。
私も出来れば直接見てみたいと思います(ただそのためだけに東京行くのもなぁ…と躊躇:笑)。実物見てから1/144のコレ見ると不思議な気分でしょうね。

>HGUC
あれは特徴が無いのが特徴みたいな感じですからねー(笑)。見本写真にはイマイチそそられませんよね。
30thはまさに、「のせられてみるかぁ」って感じで買っちゃいました(笑)。こんな馬鹿なもん(1/1)を作っちゃって、挙げ句キット化までしちゃって、っていうお祭り騒ぎに参加するのもいいかなぁと。
Posted by SeireiK at 2009年07月18日 00:28
ところで、「きまタン」の更新は基本的にあれで終わりなんでしょうか…?
単にゲームブック熱が冷めていて止まっているだけなら(私にもよくあることなので:笑)催促したりするつもりは全くないのですが、「13番目の謎」の存在をもしかしてご存知ないのかなーとちょっと気になっているもので…。
Posted by SeireiK at 2009年07月18日 00:33
あたたた。
気が付けばもう1年も死にブログですなあ。
ただ、ゲームブック熱はそれほど冷めてなかったりしますけど。
実は、もうとっくに最後の謎は解いて記事もほとんど書き上がってたんですが、一時期、著作権とかネタバレとかどうなんだろってちょっと悩んでしまってそこで気力が止まってしまっていました。
まあ、冷静に考えればあそこまで書いてて何を今更っていう話でもあるし、誤植の件もそれを書いて誰かがすごく困るってことはないのでしょうけど。出版元ももうないしw。
いずれ、それほど遠くない時期に決着つけちゃいましょうかね〜。
ご心配かけてすみませんでした。
Posted by ephemeris at 2009年07月18日 01:33
いやぁ、私も死にブログや死にHP抱えてる身なんで…(汗)。

確かにゲームブックリプレイはどうしてもネタバレになっちゃいますし、他のメディアよりネタバレ比重が高いですよね。ましてタンタロンの場合ビジュアル見せないとリプレイにならないので難しいですね。
まぁ、まかり間違って再販なんてされちゃったりした時にでも「画像だけ公開停止」とか対策を考えればいいかと…(^^;)。

最期の謎については個人的にちょっと腑に落ちない点があるので、更新楽しみにしてます^^。


「王子の対決」は難易度に難アリなので苦しいんですが、「魔術師の挑戦」辺りならネット越しプレイ&ブログリプレイ可能かなぁ?と(ephemerisさんの承諾も得ずにとりあえず勝手に)検討してみました。不可能ではなさそうですが直接戦闘が辛そうですね…。
せっかく遠く離れた同趣味の人が同時期に楽しめるネットっちゅうもんがあるんですから、(オンラインRPGほど大げさにならないもので)何か遊んでみたいとは思うんですけどね。
Posted by SeireiK at 2009年07月20日 00:33
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