2009年09月24日

第一回・EL DORADO

伝説の まばゆいばかりの光の中に 私はいる
終わりの無い(never end)その大地は
常に人目に晒されながらも 誰もまだ見たことの無い 妖しき陸地(shore: 海岸)
お前が前から何度も夢見ているのを私は感じていた

近づこうとしてみる、しかし到達するのは困難で、その存在性(reality)を疑う
お前の壊れた記憶の中で、導きの旋律(guiding melody)を知覚せよ
誘惑される喜び、使われる幸福、バビロンに触れることにより
太陽を仰げ、今お前は自らの居場所を知る

暗闇から、太陽の黄金の光線
上方へ、下方へ、運命(kismet)の境界線
お前の記憶の暗き穴(shadowed halls)からの
我々の 生ける幻想(living fantasy)の大地

眠りと目覚め、それは現実と虚像(real and fake)
集合的無意識
この夢がどのように生き存(ながら)えているのか 実存主義では決して分かりはしない(can never tell you)
お前の手にあるもの、お前の理解のうちにあるものは
理性によって凍結された
分別臭い多数派から離れるがよい

HAYAKU YUKE HAYAKU YUKE
妖精の大地へと辿り着きたいのならば
消え去ってしまう前に

HAYAKU YUKE HAYAKU YUKE
そこでお前はお前の過去(yesterdays)から逃れることができる
エル ドラド

そこ、お前と私の眼前……
社会からの亡命(Exile of society)
行け!進め!
お前のアイデンティティを主張せよ
あぁ…今その日を掴め!

(略)

Vamos rapidos! Vamos rapidos!
お前はただ長大な時を押し付けられている
お前がお前の全盛期を過ぎる前に

Vamos rapidos! Vamos rapidos!

妖精の大地へと辿り着きたいのならば
消え去ってしまう前に

HAYAKU YUKE HAYAKU YUKE
そこでお前はお前の過去(yesterdays)から逃れることができる
エル ドラド

聖飢魔II - 悪魔 NATIVITY ”SONGS OF THE SWORD” - EL DORADO



<以下つぶやき&メモ>

never end 直訳は「終わりが無い、終わらない」。「果てしない」としてしまうと空間に限定され、「永遠に続く」としてしまうと時間に限定されてしまう感じなのでここはダサくてもあえて直訳で。
I've felt you dream many times before
youは複数(あなた方)とも取れるし、一般人の総称で意味の無いyouとも取れるので訳しづらい
よく考えたらそれほど難しくもなかった。訳を修正。
happy to be used の used も訳しづらいな…
that you belong は「あなたの属す場所・もの」。一応居場所にしておく
kismet はトルコ語
Collective unconsciousness 集合的無意識(ユングが提唱した心理学用語)
Existentialism 実存主義
righteous は「分別臭い」と訳してみた
Vamos rapidos は(古参信者には言わずもがなの)スペイン語。

 歌詞のニュアンス及び「聖飢魔IIは宗教団体」であることを加味して I は「我」としてみましたが、you を「なんじ」「そなた」とはしませんでした(汝やそなたの訳語は一般に thou なので)。
 ↑読み返すとやっぱりなんだか変だったので「私」に修正。

 元々は壮大でファンタジー色溢れる歌詞でしたが、英詞になって「I」と「You」という単語が使われることにより主語(主格)や目的語(目的格)が明確になり、宗教色というかメッセージ色がわずかながら増した感じがするところが面白いですね。


(10/9 ちょこまかと結構多岐にわたり修正。わからないのが What is in your hands〜の部分。最初は気がつかず訳していたがここは疑問文ではなく「手の中にあるもの」っぽい。しかし、だとするとその次の文章に「do」が入る意味がわからない。一応「強調のdo」だろうという解釈で訳した)

(left with=「押し付けられる」という意味があったので修正。これで次の文章と矛盾無く繋がった)


<追記>
 いとおかしのPOPEEさんよりTB頂きました。ありがとうございます。訳した当の私よりも訳詞の一言一言の意味を的確に捉えていらっしゃいます(苦笑…というか涙)。「集合的無意識のぬるま湯に漬かり、慣れて安心する事無く」というPOPEEさんの解釈(表現)は「あぁなるほどなぁ」と納得しました。

「集合的無意識(普遍的無意識)」はユングが唱えた心理学用語でして、私はこの言葉の意味を「共時性(シンクロニシティ)が起こる(存在する)理由」というような意味合いで捉えているのですが(ち、違うかな…)、聖飢魔IIの普段からのメッセージ性や全体の詞の意味を考えると、ここではもう少し単純なというか日本語の意味そのものの「集合的」な「無意識」、「みんなが持ってる(感じている)もの」という意味で考えた方がしっくりきますね。『ステンレス・ナイト』にも一脈通じるものがあります。
posted by SeireiK at 00:41| Comment(0) | TrackBack(1) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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SeireiKさんの悪魔NATIVITY日本語訳「EL.DORADO」
Excerpt: 過日にUPした「悪魔NATIVITYを日本語に!」にてトラックバックをはらせて頂
Weblog: いとおかし
Tracked: 2009-10-23 23:27