2009年10月11日

第五回・BRAND NEW SONG

もしも、夜明けの輝きに
私の声が、前ぶれもなく(without a warning)
壊れて出血するとしても、私はまだ歌わねばならないだろう

愛と勇気の
海の上で翻弄されるように
私のハーモニーを見つけるのは困難に過ぎる

お前の未来をお前に語り
お前自身の真の本質をお前に示す
恐れも心配も忘れてしまえ
お前の現実(reality)を変えてしまえ
眠れない夜にさよならだ
あらゆる疑惑にお別れだ
さあ、声高に歌い上げろ

お前の心から産まれた新曲だ
お前の中から取り払うことは誰にも出来ない
新品の曲だ、延々と
お前の内なる声を何度も繰り返し解き放て
お前の悲しみを聞かせておくれ、あふれ出る
お前のメロディーを聞かせておくれ


愛とは与えるものなのだとしても
信じ続けることは難しい
内に痛みを抱え、そのキー(key)を隠して

たとえお前が裏切られ
そして愛を諦めるとしたら
そいつは結局ホンモノの愛じゃなかった、ということがわかるのさ

お前が乞い願えば、手にいれることが出来る宝石箱
色彩に覆われて(Covered in colors)、なんという美しさ(so blazingly beautiful)
その中にある、根本(the meat)を、お前に必要な本質を
私はどこでそれらを得られる?

新品の歌だ、いつまでも
どんなお店でも買えない歌さ
新しい歌だ、共に歌え
お前の言葉が真新しい意味を見つけるまで
私の歌を聞いておくれ、私の情動(emotion)を
私が己のメロディーを歌うのを聞いておくれ

(繰り返し略)

かつての、そして未来のメロディー



<メモ>
I will still have to sing 原曲では単に「歌うよ」という意思だが、「have to」が付くことで義務・使命的な意味が強調されているのが面白い。

Of love and of bravery 「of」の意味にちょっと悩むが、原曲の詞に準じて「sea」にかかるという解釈にした。

So long 「じゃあね、さよなら」

A brand new song 未確認ですがたしか原曲では「あ〜(Ah)、ブランにゅ〜そ〜んぐ♪」となっていたはず。間投詞が不定冠詞になったところが面白いですね。

from your heart 直訳は「お前の心から」。しかし「心からの(歌)」という日本語にすると別の意味(心を込めた歌)に取られる可能性が高いのでちょっとだけ意訳的に「心から産まれた歌」と補足してみた。

love is giving 「giving」は形容詞「寛大な」の意味があるので「たとえ愛が寛大であるとしても」の方が座りが良いように思うが、原曲に準じて…というよりこの箇所を見て反射的にさだまさし氏の『恋愛症候群』の歌詩「与え続けてゆくものが愛〜変わらぬぅ〜あいぃ〜♪」が浮かんでしまったのでこんな訳に。

hiding the key ここのkeyは「(楽曲における)調、調性」の意味を掛けている気がするので「鍵」ではなく「キー」と訳した。

Taking the pain inside Takingとhindingはbelievingと同格(keep〜ingというカタチ)ではなく、前の行にかかる分詞(だと思う)。
また、take pains は「苦労する」だが、ここでは複数形ではなく定冠詞の付いた the pain だし、更に inside があるので直訳調で。

Covered in colors 直訳風に「色彩に覆われた」としたが、「色とりどりの」とか「きらびやかな」とかもうちょっと意訳にしてもよかったかも。

song を「歌」と「曲」に訳しわけたのは単なる気分。特に意味は無い。

sing along = sing-along 「歌の集い」。sing along to〜で「〜に合わせて歌う」

meaning for この「for」は深いっ!(と思う) 何に対しての「意味」なのか? この後に「you」が省略されていると考えるのが妥当なところだけど、「me」や「you and me」と考えるのも面白い。

emotion 「感情」「興奮」「感性」ではなんとなく軽かったり意味合いが違う気がするので(英辞郎には無いけど)「情動」とした。


<つぶやき>
 元がルーク参謀作詞曲なだけに(閣下が好き勝手に手を入れられないので)どうなるか興味津々でしたが、基本的に原曲の直訳が多く見られます。ただそういえば、参謀渾身のフレーズ「誰も思いつかない言葉で」に直接相当する訳詞はありませんでしたねー。あと、「透けて見えてる〜」以下の部分も丸ごと無しにして繰り返しで補ってますね。後で気がつきました。
 とはいうものの、よくもまぁこれだけ細かくメロディに単語を詰め込んだものだと感心しきり。これをちゃんと歌うのは至難の業ですな。ほとんど早口言葉の世界です。



 今回で第五回目になりますが、五回目にして早くもこの企画の頂点に達したかのようなカッコイイ訳に仕上がったとちょっと自惚れておりますです。いや、私の力というよりはそもそも原曲と今回の英詞の両方が共に素晴らしくカッコイイからなんですがね。ただ今後これ以上に上手く(カッコよく)訳せる曲はおそらく無いはずです(苦笑)。もしも私がこの企画に対して何らかの権利を主張することが許されるのであれば、この曲にだけは権利を頂きたい、とすら思う程(私にしては)なかなかよく出来た訳になりました。(…ってなこと書いた後に限ってすぐに誤訳見つけたりするんだよなぁ)

 危ない危ない、言ってるそばからうっかり見過ごす所でした「おねだりすれば買える宝箱〜」の部分。原曲だと(ってか日本語だと)主語や目的語が曖昧なので単純に考えればいいんですが、英詞をよ〜く見ると「お前」の必要とする中身を「私は」どこに行けば得られるのか、なんですね。つまり、箱の持ち主(箱の手に入れ方を知っている人)は一応箱の中身(もしくはその所在)についても知っているという前提で、でも「私には」わからないよ、という。主語を入れない方が訳詞としてはカッコイイんですが、正確を期すため慌てて「私」を入れました。原曲のニュアンスからするとここは「Where can you get these?」になると思うんですよ(少なくとも私は原曲をそう解釈して聞いていた)。つまり「中身はどこで売ってるの? 教えてよ」ってのは、言外に「(あなたは)どこで売ってるのか知らないんでしょ?」「中身については(あなたは)知らないんでしょ?」っていう皮肉のニュアンスが含まれているんだろうと。ただこれを英語にしようとすると、「どこで売ってるの?」という問いかけを発している主体は「私」ですから、主語が「I」になってしまうわけです。ココが「you」 ではなく 「I」になってしまうところにコトバというものの難しさと面白さがあります。

 因みに修正前はコチラ↓。訳詞としてはこっちの方がいい出来だと思うので、↑を踏まえた上で↓に変換してお楽しみ下さい。

中身は、根本(the meat)は、お前に必要な本質は
それらはどこで得られるの?



<アレンジについて>
 地味〜でしかも短い部分ではありますが、一番と二番の間の感想間奏部分。右チャンネルからさりげなく聞こえるジェイル代官のカッティング(風の)フレーズがもうお見事過ぎ!!! 今回の再録では各曲の随所にジェイルアレンジが散りばめられておりますが、私にとってこのカッティングはその中でもベスト・ワンに挙げられる素晴らしい仕事っぷりです。ジェイルというよりむしろエースがやりそうな…という感じのカッティングですが、ココにこのフレーズをぶっ込んで来る感性はやはりジェイルならではという気がします。この間奏部分はホントにもう聞いてて涙が出るくらいカッコイイですよ(この部分だけを取り上げてこれだけ褒めちぎるのも極めて少数派意見だろうと思いますが(笑)、私の中ではこの部分だけでもアルバム全体の3/5くらいの価値はありました)。

 今回「ジェイル大橋参加新録音盤」ということでジェイルが初めて弾く曲が多いような印象がありますが、実は「ジェイルが今まで全く弾いたことのなかった曲」は全体の中でたった二曲、この『BRAND〜』の他は『害獣達の墓場(HUMAN SOCIETY)』しか無い、ということにお気づきでしょうか。『BIG TIME〜』は10周年の時にやってたりするのですよね。で、この「全くの初チャレンジ曲」の二曲のうちの一つブランニューがどう仕上がってくるのかは、前回書いたマスカレード同様非常に楽しみでした。
 期待は裏切られませんでした。私の中ではマスカレードとブランニューが想像通り今回の双璧ですね。別に他の曲が悪いという意味ではありませんが、この二曲だけでも3000円分くらいの価値は充分あります(←あくまでも私の音楽嗜好による話ですが)。
posted by SeireiK at 00:35| Comment(2) | TrackBack(1) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。はじめまして。”悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳”読ませていただきました。すごく良かったです。
僕は聖飢魔IIコピーバンドやってます。。
ジェイル担当です^^;ジェイルは今でもずっと大好きです/
ブログを読ませていただいたところ、精霊の国の主さんもジェイルに思い入れがあるのかな〜と思いまして、、(もしかしたらエースさんかな??いずれにしても違っていたらすみません)是非是非仲良くなりたいなと思いました。
今回の悪魔NATIVITYにおいて、ギタリストの変化は主さんの意見に全く同意です。僕が思っていたこと全部、ブログで書いてもらってました^^
この曲「BRAND NEW SONG」だけちょっとコメントさせていただきたいなと思いました。
↓↓
悪魔NATIVITYの雷電&ゼノン(RX)はほとんど原曲に忠実なのですが、「BRAND NEW SONG」だけは雷電の得意技が1小節だけアレンジされてますね!
ギターソロ後のサビ前のドラムフィルがそうなんですが、聴くたび鳥肌です。
Posted by Jail Smoky at 2010年02月13日 08:01
どうもはじめまして。コメントありがとうございます!

>思い入れ
う〜ん、改めて考えてみると難しい質問ですねぇ。
音楽的な面で言えば一番最初に共感を覚えて一番影響を受けたと言えるのはエース長官です。で、ギタープレイ(スタイル)という点で言えば一番影響を受けたのは筋少の橘高さんなんですが、橘高さんと大橋さんはスタイルが結構似ていると思うのですよ(例えば音色面では、お二方ともかなり中域が太い音だとか)。そういう意味でもジェイルに対する思い入れや影響というのは強いと思いますし、そういう意味じゃなくても(笑)、単純にFire after Fireのコピーに対する思い出だとか、色々と思い入れはありますねぇ。
でも、解散後に一番気合い入れて追いかけているのはCANTAだったりします(笑)。

>ドラムフィル
あ〜、言われてみればそうかも〜。
「し〜んじつさ〜♪」の後で、一番低いタムとバスドラをツーバスみたいにドコドコやるお得意フィルですよね。
…聴いてみると確かに変えてますね。無意識で変わってることに気づいてはいたはずなんですがあまりにも馴染んでるので流して聞いてました(笑)。


mixiはやってない(これからもSNSは多分やらないと思う)ので残念ながらそちらにお邪魔は出来ないんですが、何かありましたらこれからもじゃんじゃんコメントをよろしくお願いします(^^)。
あと、このブログの「音楽」カテゴリでは『死の舞踏』の符割だとか聖飢魔IIネタをちょこちょこ書いてたり、HPでクエスターデラックスの金モデルの写真載せてたりとかしてますんでよかったらチェックしてみてください。

http://homepage3.nifty.com/SeireiK/art/music.html
Posted by SeireiK at 2010年02月13日 10:08
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SeireiKさんの悪魔NATIVITY日本語訳「BRAND NEW SONG」
Excerpt: 久しぶりの記事UPです。 このBRAND NEW SONGですが、後期(というか
Weblog: いとおかし
Tracked: 2009-11-15 23:22