2009年10月12日

第六回・FIRE AFTER FIRE

その燃え盛る戦(the burning war)の後には、何も残されていない
だが視界の端、誰かがそこに
街は遍く廃墟と化し、全ては焔に包まれる
だが闇の彼方、我らがここに

ファイヤー アフター ファイヤー
お前の夢を悩ますため我らはやって来た
我らは戻ってきた、それが運命だということだ

ファイヤー アフター ファイヤー


静かなる戦場、不毛と孤独(naked and lonely)
その炎の物語を語るものは誰もいない
これぞ我らが占拠の徴(しるし)
また再び荒廃させるもよし、お前の魂の炎で

ファイヤー アフター ファイヤー
我らは決して滅びぬ焔
そして我らは世界の打ち砕かれた嘆きを笑う

ファイヤー アフター ファイヤー

(繰り返し)

イッツ・ア ファイヤー アフター ファイヤー
我らの布告を銀河は聞き入れる
今我らは新たなる勝利(another piece of victory)を手に入れた

ファイヤー アフター ファイヤー


<メモ>
on the edge〜sightとnight の韻が素晴らしいのですが、それを踏まえた訳は出来ませなんだ…。

world's shattered cries は、文法的には「shattered cries(打ち砕かれたような泣き声)」に「world's」が付いているのであって「打ち砕かれた世界」ではない(はず)。よって「世界打ち砕かれた嘆き」とするのは間違い(のはず)だが、shattered を分かりやすく「絶望的な」等と意訳するのもイヤだったので「世界打ち砕かれた嘆き」とすることによって(英詞と同様に)日本語でも形容のかかり方がわかりにくいようにしてみた。一言で言えば、「が」が「の」になってるのはわざとです、ということです。

(コメント欄にてephemerisさんが使われていた「焔」がカッコ良かったので、aflame 及び flame の訳語を「焔」に修正(fireは炎のまま))

<つぶやき>
 単純で分かりやすい単語を多用した、余りにもストレートでカッコイイ英詞。こーいう詞を日本語にカッコ良く訳すのは非常に難しいのであります(日本語にした途端にすんごいダサくなる)。この曲は文法的に難しい部分はほとんどなく、使われている単語もすぐ意味が取れる優しいものが多いので、ひたすら歌詞カードをよく見て「英語(英単語及び英語独特の言い回し)のカッコ良さ」に痺れるのに最適な曲だろうと思います(英語大嫌いな私が言うのもなんですが)。
 歌の方はなんとか頑張って訳しましたが、タイトルの「Fire after fire」は(少なくとも私の語彙力語学力では)絶対に日本語に出来ない表現なので素直にカタカナで。たった三語(正確に言うと二単語。しかも小学生でも知ってる単語)で火が後から後から絶えること無く迫って来るイメージを喚起させられる、素晴らしい表現にして名タイトルだと思います。
 初めてこの曲を聞いてから10数年…。やっとタイトルの意味に気がつきました(遅っ。ってか鈍過ぎ!)。詳しくはコメント欄にて。

<再録に関して>
 ん〜、特に言うことはないです(爆)。っていうか、『1999 BLACK LIST』で再録されたバージョンの出来が素晴らしかったんで、アレと比べて特にこちらが物凄く進化しているということはありません。もう単純に「ルークが(メインギターを)弾いてるかジェイルが弾いてるか」という、違いはたったそれだけ(笑)。もちろんギターソロの細部とか、ホントに微妙なこまか〜い部分では違いがありますが、「ジェイル大橋がメインリフ&ソロを弾く、完全新規録音でのFIRE AFTER FIRE」と聞いただけで我を忘れて部屋中狂喜乱舞してしまうくらいのジェイルマニアな方(あ、私か)でもない限り、「お得感」は今ひとつ。ただ、『1999〜』の時点で完成の極みに達していたこの名曲を、それ以上下手に小細工することなくほぼそのまんまのカタチで録音しなおしてくれたのは(面白みには欠けるかもしれませんが)個人的にものすご〜く嬉しかったりします。

 あと、ライナーノーツに書かれていますが、今回の再録(のFIRE AFTER FIRE)では「プロボーカリスト(閣下)のノンエフェクトの歌声」を聞けるというのが聞き所と言えば聞き所ですね。スタジオ録音だろうとライブ音源だろうと、普通CD等で売られているものでボーカルに何のエフェクトもかけられていないものなんてまずありえないでしょうから、「マイクを通しただけの歌手の肉声(での歌声)」が聞けるのは貴重ですよ。また、これ(ノンエフェクト)が出来るのは言わずもがな歌唱力の成せるワザ。並のボーカリストでは怖くてなかなか出来ませんですよ。
posted by SeireiK at 01:16| Comment(4) | TrackBack(0) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
紅蓮の焔に燃やし尽くされ、宇宙から見ても真っ暗になってしまった地球にぽつりとオレンジ色の光が灯り、そこから急速に燃え広がって地球自体が赤々と燃え上がる……

原曲の歌詞がもっている、圧倒的な荒廃感とその先に連想されるスケールの広がりが大好きなんです。

「地平の彼方まで」→「地獄の底まで」→「銀河の果てまで」とか。
最初に全てを焼き尽くした焔っていうのは、悪魔によって引き起こされた戦火とか?(時代的にも核の恐怖のことかな)をイメージしていましたが、その後、悪魔が改めて放った炎というのが何を意味しているのか昔から謎だったんですよね。

悪魔による支配の証、勝利ののろしということから想像すれば、実は人類の滅亡だけでは不完全で、地球自体を消滅させることが真の目的だったとか。
銀河の果てまで届く光っていえば、超新星爆発(スーパーノヴァ)のイメージがぴったりなんですが、それだと太陽の爆発になっちゃいますからね……。

って、熱く語りすぎ(笑)。
Posted by ephemeris at 2009年10月12日 09:55
うぉおお! まさかイフェさんもお好きでいらっしゃったとは。もう、そうならそうと早くおっしゃってくれればいいのにいけずっ(笑)。ここでならいくらでも熱く語って頂いて結構ですよぉ。

実は私は、この曲(というか第1〜3教典くらいまでの曲)の歌詞ってそこまでじっくり味わってなかったんですよ。4枚目辺りからデーモン節というか説教臭くなってくるんですけど(笑)、それまではカッコ良くてオサレな(もしくは残虐な)言葉を使っているだけな感じで。あと、古い曲って何千回も聞くうちに歌詞のこと考えなくなっちゃったりするんで…。

で、最初に全てを焼き付くした焔は、私は「悪魔によって引き起こされた戦火」ではなくて、漠然と「勝手な人類によって引き起こされたもの」だと思ってました(核の恐怖的なものというのは同様ですが)。一枚目のラストの語りでも「今世紀末、愚かな人類は自らの手によって滅亡するのだ」と言ってますし(笑)。なんか昔から「滅亡自体は悪魔が手を下すからそうなるんじゃなくて、人類が勝手にやることだ」みたいに思ってましたね。

…ってなこと書いてて気がついたんですが、FIRE AFTER FIREって「火の後に火」じゃなくて「火の後の火」、「THE SECOND FIRE OF THE FIRST FIRE」って感じの意味なんですね。原曲の歌詞をもうちょっとちゃんと味わっていれば「炎で滅んだ後の、更なる炎」ってことに気がついたはずなんですが、うわぁ恥ずかしい。20年近くわかってませんでした…。いや、ホントこの書き込みがなかったらずっと気がついてなかったかも。マジにどうもありがとうございます。

あと、「焔」がカッコイイので訳はこの語に修正させてもらいますね(笑)。
Posted by SeireiK at 2009年10月12日 23:38
こんにちは。初めまして
ふらりと立ち寄ってしまいました。
Fire after fireどうも日本語歌詞が素敵過ぎて、直球すぎる英語版はあまり意味を考えずに音だけ聴いています。

ところで、Naked and lonely部分ですが、日本語歌詞をイメージしていたので、
naked=草木がなく、
Lonely=人気(ヒトケ)が無い
故に純粋に荒野のことだと私は解釈していましたが不毛という解釈もあるんですね、何だか素敵。

Posted by yurinka at 2010年07月26日 15:11
yurinkaさん、はじめましてー。コメントありがとうございます!
(ツイッター&ブログでダラスミサのレポをされていた方ですよね!後ほどフォローさせて頂きます!)

Naked and lonely ですが、私は「Naked」と聞くと「丸裸」とか「ごっそり剥かれた」とかいう意味をまず連想するので、「不毛」と訳した時でも頭の中には「草木がなく」というイメージを持っていたと思います。
(訳したのが随分前なのでうろ覚えですが(汗)、Naked and Lonely=「草木がなく人気の無い荒野」というイメージは持っていた気がします)

ただ、翻訳ではなくあくまで「訳詞」であるということを考慮して、Naked and Lonelyの「ナントカ and カントカ」という語感をなるべく崩す事なく「ナントカとカントカ」という日本語にしたかったので、「草木がない不毛な大地」という意味で「不毛」、「人気がない」という意味で「孤独」という訳語を使ったんだったと思います、多分…。

しかしながら、「草木がなく人気の無い不毛の大地、荒野」というニュアンスを伝える訳語として「不毛と孤独」という訳はあんまり適切ではない(下手だ)ぞと我ながら思ったので、「ここの元の詞はNaked and lonelyですよ、上手く訳せないので各自イメージを補ってください」という意味で「不毛と孤独(Naked and lonely)」という風にカッコで原詞の方も載せておいたんじゃなかったかなと。

そんなわけでこの「不毛」は人間の行為に対しての「不毛な行い」とかそういうニュアンス(解釈)が頭にあったわけではないので、あまり褒められた訳ではないんですよ(汗)。
Posted by SeireiK at 2010年07月26日 20:56
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