2009年10月13日

第七回・THE PRINCE OF JIGOKU

豚の胃で作られた、子宮の中でお目覚めに
未来の王は良識など持ち合わせぬ(void of decency)
血と胆と疾病の中 産み落とされ
穴の中から見ておられる、人類(humanity)とやらを

あぁ、今 時は来たれり
王朝(dynasty)がやって来た
我らが暗黒の降誕
神無き祈り!(Godless invocation!)
不道徳な訴え! 召還!(Godless invocation! Invocation!)
皇子よ末永く!


後産は黒と赤に輝き
イバラの飼い葉桶は闇の王家の寝台
獣(けだもの)の印(いん)が 彼の頭部に燃え上がり
処女の死体から血を飲んで

あぁ、今 君主は来たれり
血と虫にまみれて
神々に対抗する力なり
創世の啓示なり!(Genesis revelations!)
創始の発露なり! お告げなり!(Genesis revelations! Revelations!)
皇子よ千代に!


あぁ、永久の夜(とこしえのよ)は来たれり
だが神は日の中で眠る
冒涜の時代
永遠に反対たれ!(Timeless opposition!)
永遠の敵対だ! 対立だ!(Timeless opposition! Opposition!)
王よ永らえ!

畏敬の念を捧げよ!
退廃に歓喜せよ!
あぁ、神は日の中でお眠りだ!
ジ ゴ ク がやって来た!
皇帝陛下万歳!
我らの新たな歴史なり!


<メモ>
in utero (ラテン語)子宮内で

humanity を「人間性」と訳すか悩むところ
nativity 出生
the Nativity キリストの降誕
Godless invocation!  めちゃくちゃ訳しづらい…。幸い繰り返しがあるのでそれぞれ訳し分け。ただ「invocation」には「訴え」の意味があるので「神がいないこと(神の無い世)を訴える」という意味合いもあるのかも。

afterbirth 「後産(あとざん)」だけでなく「醜い顔」という意味もあり
manger 飼い葉桶(キリストはこの中で産まれたとされる)

Mark of the beast 原曲の「ドクロの刺青」に対応する語だと思われるが、「tatoo of skull」ではないところに味があると思ったので「刺青」ではなく「印(いん)」とした。

Drinking virgin blood from the dead 
正確には「Drinking blood from the dead of virgin(処女の死体(死んだ処女)から血を飲んでいる)」となるはずだが、これはこの段落の文末で「red/bed/head/dead」と韻を踏ませるための倒置(そのため他の文章も文法的にはやや変)。
…まぁ、「死体から処女の血を飲む」と直訳しても「処女の死体から血を飲む」としてもどちらでも日本語としては通用するのでここでいちいち解説めいたことを書く必要もないのだけれど。

load キリスト教あるいはユダヤ教の神、という意味もあるので単純に「卿」「君主」「貴族」と出来ず、「ロード」にしようかとも思ったが、まぁ「君主」ならいいかと。

worm はただの虫ではなくもうちょっと気持ち悪い感じにしたかったが、英辞郎に「うじ虫」の意味がなかったのでとりあえず「虫」とした。寄生虫ってのもなんだか変だし。

Genesis revelations! 「Revelation」で「ヨハネの黙示録」の意味。
Long live the Prince! 「千代に」は完全な意訳。
bow down in reverence 「bow down in prayer」で「祈りを捧げる」

JIGOKU has come 悩んだ挙げ句、他の部分との統一性を無視して(「ジゴクは来たれり」ではなく)「ジゴクがやって来た!」にした。

All hail His Majesty! タイトルからすると「皇太子万歳!」の方がいいかもしれないが、「お世継ぎ=未来の皇帝陛下」の誕生を喜び祝う歌という含みから、原文に(というか辞書上の意味に)忠実に「皇帝陛下」とした。


<再録に関して>
 これまた『1999 BLACK LIST』の出来が素晴らしかった曲なので、演奏については特に目新しい点はナシ。大きく違うのはギターソロくらいですか。でもってこのソロ、「エースパートは基本的にジェイルが弾いてる」ものという思い込みがあったので、「うぉおお、なんかデビュー当時を彷彿とさせるすんげー気合いの入った早弾きやなぁ」なんて思ったんですがこれ、一回目のソロがルーク参謀で二回目のソロがジェイル代官ですね。この順番が意外だったのでまんまと騙されました。

 今回の再録の聞き所は演奏にあらず、なんといっても閣下の歌声とメロでしょう。初めて(iTunes Store の試聴で)Aメロを聞いた時「うわ、なんか全然違う曲やんけコレ…」とビビったくらいAメロが違います。閣下御自身がライナーノーツに書いておられますが、これはメロディではなく使う単語の方を重視した結果で、言葉にこだわったためAメロは全面的なリニューアルになりました。「豚」「イバラ」「子宮」といった言葉をよっぽど使いたかったんですねぇ(笑)。
 更に今回は歌い方も相当変わっていて面白いです。萬声(よろずごえ)の本領発揮ですね。

 
<その他細かいこと>
 第一大教典『聖飢魔II〜悪魔が来たりてヘヴィメタる』(因みに「悪魔が来たりて〜」はあくまでもサブタイトルであって、一枚目の正式タイトルは『聖飢魔II』なんだそうな)の歌詞カードのクレジットにはダミアン殿下は「PRINCE OF HELL」と記されています。その後、おそらく文法的にというか慣例的にこういう言い方はしないということで、だと思いますが、殿下の肩書きは「Infernal His Majesty」と改められました。今回から「地獄」や「悪魔」は「HELLや「DEVIL」と完全なイコールではないということで、三たび肩書きが書き変わり「PRINCE OF JIGOKU」となったわけですが、「Infernal His Majesty」という言い方はカッコ良くて個人的に相当お気に入りだったのでちょっと残念。
posted by SeireiK at 00:35| Comment(0) | TrackBack(1) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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SeireiKさんの悪魔NATIVITY日本語訳「THE PRINCE OF JIGOKU」
Excerpt: ブヘハハハハ!!!聖飢魔II!!地獄の皇太子!!! っつう、ミサでは定番の「創世
Weblog: いとおかし
Tracked: 2009-11-21 22:26