天使の幻想(angel fantasy)を求めて我慢することが出来なかった
切望していた夜が約束されていたのに(Setting for a night of lust)
眩惑に没頭してしまった
(略)
それは夢か現実か?
その違いはわからない
戻ることはない、尊厳はない(There's no return, no dignity)
純潔はなんと淫らなり(Chastity is so obscene)
(略)
我らは今宵同じき床で、そなたと私
一度(ひとたび)試せば、この高み(this high)からは逃れられぬ、そなたと私
(略)
それが邪悪な計画だったと彼女は決して気がつかなかった
幸福と引き換えに欲望を、そなたの意思は我が手に有りや
(略)
さぁ眠れ、恐れることはない
ひとたび眠り始めれば、卑猥な感覚は止まらない
そなたの身体は興奮に燃ゆ(afire)、そして王のお慰み(a toy for a king)
そなたの身体を私に見せよ、全てを我に寄越すのだ
(略)
(繰り返し略)
「よい夢を!(Pleasant dreams!)」
(略)
OYASUMI NANI MO OSOREZU NI〜
YAMI NO MIKADO NO OHAKOBI WA〜
HITOTABI AJI WO SIMETA NARA〜
YONA YONA KAKASENU MYOUYAKU ZO〜
<メモ>
hold out for 〜を求めて粘る、あくまでも要求する 一応「英辞郎」に「辛抱」という訳し方があったので「我慢」という単語を使った。
lust 強い欲望、性欲
Setting for a night of lust 「the night」ではなく「a night」なので限定的な訳にしない方がいいかもしれないが、原曲の詞と全体の流れを考慮して意訳的に訳した。
(be) lost in 没頭する 流れを考えて過去完了的に訳した。fallacyは「惑わすこと、誤謬、虚偽」。眩惑としてみたがちょっと変かも。
Chastity is so obscene 意外と難しい。「Chastity」は「貞操、純潔」、「obscene」は「節度を欠いた、淫らな、不愉快な」。「貞操が破られる」という意味なのか、真逆の言葉を対比させて「純潔=淫ら」というような意味合いなのか、「(この悪魔にとって)純潔はなんと不愉快なことか」という意味なのか、解釈が難しい。
your will was in my mind 「was」なので過去形に訳したかったところだが奇麗な文章にならないので現在形で訳してしまった。
a toy for a king 原文通り「王の玩具(おもちゃ)」という語句だけをコンマの後に記すと「興奮に燃える王(の玩具)」という風にも取れてしまうので「そして」を補った。
cannot stop feeling 「feel」に「(性的な)まさぐり、おさわり」の意味があったのでこんな感じに訳した。
その他、最後の繰り返し(速いテンポ)部分には「デモンズナイト」にAがついたり careful のあとにコンマがついたり、詞が微妙に書き換えられているのが芸コマです。
<つぶやき>
カッコいい日本語に訳しづらい部分がところどころにあるものの、内容や文法は非常に単純なので直訳で意味を取るだけなら最も簡単な曲だと思います。おそらく翻訳サイトで一発翻訳してもそれなりの訳になるはず。内容は単なる「夜這いに励むオッサンの歌」ですから非常にわかりやすいです(爆)。中学生の英語の勉強にはもってこい…いや、内容的にマズいか、これは。
<再録について>
ライナーノーツにあるとおり、閣下のソロライブで演奏されたアレンジでセルフ・カヴァーされています。これはこれで面白いのですが、原曲のカッコいいツインギターソロが無くなってしまったのが残念。
「もう二度と演奏しないだろうと思っていた、聖飢魔II用に作った曲をもう一度演奏すること」の喜びや感慨についてはジェイル代官が10周年ミサや20周年再集結の折に話しておられますが、しかしまさか、「アダムの林檎」や「秘密の花園」ならともかく、よりにもよってこの曲を2009年に新録音することになるとは流石の悪魔でも思いもよらなかったことでしょう(笑)。
先日こちらを知りました。
改めて歌詞の意味を深く噛みしめることが出来ました。
いつか再開してくださることを願ってます。
それまで、コンテンツ盛り沢山のHPを楽しませていただこうと思ってます。
実は翻訳作業そのものは全曲終わっているのですが、精神状態を「聖飢魔IIの曲の感想をじっくり書くぞ」モードになかなか持っていくことができないため、更新をストップしている状態です。
最近また少し気分が盛り上がってきたので、なんとか早いうちにアップできるように頑張ります。
>HP
あ、本国サイトの方は数年更新滞ってますので見るに耐えないかと思いますが(汗)、このブログの方はそこそこ充実していますのでお楽しみいただければ幸いです^^。