2009年12月31日

『すべてがFになる』読了

 おっもしろかったー!

 もう随分前の作品なんですね。96年と言えばWindows95でようやく一般庶民の間にネットが浸透し始めた頃ですか。作中に出て来るMacもPlusとか。OSはOSXからかなり離れた漢字Talkの頃ですよねぇ。HDDが1Gというのが時代を感じます。
 ただ、個人的には読んだのが今でよかったですね。例えばドグラ・マグラについてほんのちょっと書かれていたりして、ドグラマグラ読む前じゃなくて読んだ後でよかったな、とか、「プログラム・コンパイル・ウィルス・トロイの木馬・ハック・ソースコード・パッチ・スクリプト・オペレーションシステム(OS)」等々といったコンピュータ用語をある程度知っていないと充分には楽しめないかも、と思いますので(一応作中で説明入りますけど)、96年当時の自分だったら今程作品を味わえなかった可能性があります。…まぁ、今このブログを読んでいる方であれば間違いなく楽しめるはずです。「ミステリ小説が好き」という但し書きはもちろんつきますけど…って、そんな人はもうこの作品とっくに読んでるか。


 それにしても、してやられました。完敗。看板に偽り無し、謳い文句通りの「衝撃の真相」。読んでる途中でこの真相を予測出来た人ってどれだけいるんだか。いやー気持ちよかった。やっぱり本格(←ジャンル名)は楽しいなぁ。



 森氏の作風というか文体は、凄く素直な日本語で読みやすいですね。おそらく理系の方だからというのがあるんでしょうけど、変に文章を捏ねたりしてなくて、非常に外国語に翻訳しやすい日本語だと思います。
 あと、かなりパズル要素が強いというか、「何度も読み返したくなる度」は低いかなぁ。私は「ミステリは一回読んだら二度目はつまんないじゃん」という意見は理解出来なくて、むしろミステリは二度目にこそ更なる面白さがある!と思っていますが、三回読んでも四回読んでも楽しめるか?と言われるとこの作品はちょっと弱いかな、と思います。
(まぁ、だからこうして古本屋で買えるわけなんだが…)

 あ、それと作品冒頭に添えられた一文がオブジェクト指向に関する話だったので思わずニヤリ。

 追記しまくってますがもう一つ。舞台が愛知県で、三河湾とか出て来るのにも地元だけにニヤリ(N大って絶対名古屋大学のことだよなぁ)。

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 ゲームにまでなっていたとは…。がく〜(落胆した顔)
posted by SeireiK at 00:28| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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