2010年01月10日

『今はもうない』読了(8日の分)

 順序から行くと次は『夏のレプリカ』なんですが、これは前作の『眩惑の死と使徒』と対を成す、前編と後編みたいな感じの作品のようで、残念ながらまとめ買いした中に『眩惑〜』が入ってなかったんで泣く泣くスルーすることに。

 で、『今はもうない』なんですが、これはかなりよかったです。最初は好きじゃなかったんですが(苦笑)。

 基本的に「笹木」という人の独白体で構成されている話なんですが、この笹木さんがどうにも好きになれなかったんですよ。すぐ「惚れてまうやろー」モードになっちゃうとことか、その他モロモロが妙に「お前は俺かっ!」的過ぎて(爆)。でも、読後感が凄くよかったので最終的に好きな作品になりました。
(以下微妙なネタバレ、というか内容解説)









 あと、帯に「結末は誰にも話さないで下さい」とかって書いてありましてですね、それ見ちゃったら「あぁどんでん返しがあるんだな」と構えちゃいますでしょ。で、読み進めているうちにそれが頭から抜けてきまして、もうそろそろ解答編に入るぞという第三幕の辺りでそのことを思い出したらピピーンと閃きまして。密室トリックの方はさっぱりわからなかったんですが、ここで自分が作者ならこういうどんでん返しを仕掛けるなぁ、と考えたら(どんでん返しのトリックの方は)自力でわかりました。ミステリ(探偵小説)は、謎が自分で解けると作者との智恵比べに勝った気がして楽しいものですが、余りにも簡単過ぎたり物語の序盤で気がついてしまうとそれはそれで詰まらないのですよね。この本はその点、たまたま私がその仕掛けに気がついたのがかなり遅かっただけにもの凄く楽しめました。わーい(嬉しい顔)



 欲を言えば、その仕掛けと事件の真相そのものが密接に絡んでいるともっと面白かったかなぁと(←読んだ方ならどういう意味か分かるはず)。


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posted by SeireiK at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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