2006年02月28日

マイロボット VS QRIO

 えー。ごめんなさい。初めに謝っちゃいます。実はワタクシQRIOなんていうロボットがいたことを全くもって知りませんでした。いやーホント無知ですね…(汗恥)。最近ロボットづいている私ですが今日は我らがマイロボットID-01とソニーの誇る(誇っていた)QRIOとの比較です。昨日は性質の違うタイプのロボットとの比較だったわけですが今度は極めて似たようなタイプの比較というわけです。

 Sony Japan/QRIO

 上記公式サイトのムービーや説明を見ると、もうめちゃめちゃに凄いロボットですね。会話等知能に関することではID-01と似ているというか、ことごとくID-01の上のレベルを行っているという感じです。例えばID-01の公式サイトFAQページによるとID-01は「コミュニケーションに使用する多くの文章、自分の感情を表現するための文章など」が“多数”用意されているらしいんですが、QRIOの公式サイトでの説明だとQRIOは「数万語」を覚えているとのこと。昨日私は「小説(われはロボット)に出てきたようなロボットがここまで身近になってきたんだなぁ…とID-01を見て思った」みたいなことを書いたわけですが、QRIOまで行くともうかなりのところまで小説中のロボットに肉薄してきていますね。しかも完全二足歩行! 踊ったり指揮したり歌ったりできる! 凄すぎます。しかも発表されたのはもう数年前のこと。いやはやビックリ。

 ただ、「いったいいくらくらいするんだろう?」と思って調べてみたらなんとQRIOは昨年で開発中止…。はぁ〜。ワタシはですね、SONYって会社ホントに好きだったんですよ。MSX2の時代にSONYが好きになって(単純にMSXの外観がかっこよかったからですが)、初めて買ったCDラジカセはSONYのドデカホーンでしたし(なんと去年くらいまで使っていたという…)、プレイステーションが任天堂のシェアをじわじわと奪って行く様をリアルタイムで眺めることが出来て非常にわくわくさせられましたし(でも任天堂も好きなのよ♪)、それになんといってもAIBO! もう、あれの発売ほど爽快だったことはありません。あれだけの大企業がこんな馬鹿馬鹿しい、社会的になんの役にも立たない、ただのおもちゃのようなものを、最先端技術を詰め込んで高額商品として、「本気で」販売する、という事実。元々私は「馬鹿馬鹿しい」とか「無駄」とかいう単語や行為が大好きですが(苦笑)、この時のSONYの本気の馬鹿っぷりと無駄っぷりには(AIBO自体の性能がどうこうというのは全く考慮に入れずとも)拍手喝采ものでした。そのSONYの最近の(特に携帯音楽プレーヤー市場における)ていたらくぶりにこのところ悲しみと怒りを覚えていた私ですが、QRIOのことを知った時(というかつい数時間前なんですが)は「まだSONYは死んじゃいなかった! 流石SONY!」と喜んだものです。それが、この開発中止の報を知り再び落胆…。もうねアホかバカかと。こういう無駄なことを、金を持ってる大企業が率先して赤字覚悟で本気でやるからこそ時代は切り開けるのですよ!(思いっきり他人事だから言えることですが) QRIOの素晴らしさを見せつけられた直後なだけに心底がっくり来ました。

 閑話休題。そのQRIOですがもし販売されていたらいくらくらいだったんでしょう。今のお値段は高級外車並だとかって話ですが、まぁ販売時に今より値段が下がるとしても100万より下ってことはなさそうですね。しかし実際の動き等を見る限りその値段も充分妥当性のあるものですし販売されたら買うつもりだったという人は結構いたはずです。

 こんな凄いロボットの存在を知ってしまうと我らがID-01はなんだかちょっとちゃちく見えてきます。会話機能や学習機能はQRIOの簡易版的なものと感じてしまいますし、手の動きや足の動きはかなうべくもありません。無敵の二足歩行に加えて指まで動くんですから。しかし、この「凄さ」がQRIOの弱点であるとも言えます。

 QRIOは現時点で考えうる、家庭用娯楽ロボットとしておそらく最高水準のロボットです(私が他に知らないだけという可能性はまたしても大いにありますが)。しかしそのためにお値段がかなりしてしまうのは前述したとおり。これを買うことが出来る人はかなり限られ(苦笑)ますし、家庭用ロボットとして普及するのは難しいでしょう(まぁSF小説に出て来るような未来世界でも家庭用ロボットを所有しているような家庭は相当裕福な非一般家庭に描かれていることが多い気がしますしどんなものでも最初のうちはそうだと思いますが)。

 これに対しマイロボットのID-01は、まず歩行システムが二つの車輪と一つの補助輪の三輪で動くというもの。二足歩行というのはおそらくロボットエンジニアの一つの夢といいますか多分「ついつい力を注ぎたくなるもの」だと思うんです。「二足歩行出来れば凄い」とか「二足歩行出来てロボットは一人前」みたいな。ではあるものの、今のこの2005〜2006年現在の日本において一般家庭用の普及ロボットを気軽に(でもないけど)販売するとするならば、それが二足歩行自律型ロボットというのはあまりにも敷居が高すぎると思うんですね。SONYは結局(推測ですが)販売コストを下げることが出来ずQRIO販売には至らなかったわけですし。「二足歩行」という技術や「肘・手首の可動」等をばっさり切り捨てたことによりID-01は一般人でも頑張れば買えるという商品レベルのロボットになってくれたわけです。知能的な部分が(おそらく)QRIOに劣ることもまたしかりです。

 そしてQRIOが逆立ちしても(たとえ逆立ち出来ても:笑)かなわないであろう部分がID-01にはあります。言うまでもなくそれは「自分で組み立て可能」ということ。実際発売されたわけではないので断言は出来ませんがおそらくQRIOは完成体モデルとして発売されたことと思います。ID-01は少なくとも動力回路的な部分(ギヤを組み込むとか)は自分で弄ることが出来、そもそも自分で組み立てるものなので当然ですが分解修理が可能です。動きが悪くなってきたからちょっと高いグリスを奮発して買ってきて塗ってやるなんてことも出来ます。QRIOがもし100万円で完成体として売られたとしてそれを購入したと考えると、購入者は(値段のことを考えると:苦笑)初めのうちはやや腫れ物に触るような感じで対することになるのではないでしょうか。分解なんて怖くて絶対できませんし、色を塗り直すなんてことも絶対考えません。組み立てが苦手とか面倒とかいう人はID-01が組み立てキットであることが煩わしくマイナス要素であると考えるかもしれませんが、私にとっては自分で組み立てることが出来るというのは何物にも代え難いメリットです。そしてまた自分が組み立てたロボットと完成体ロボットに対する愛着の差というのは、これはもう言うまでもないでしょう。たとえがあまり良くないかもしれませんが、言ってみれば「成長しきった段階で我が家に来た血統書付きの犬」と「生まれた時から大事に育てた雑種の犬」との違い、という感じでしょうか(もちろんQRIOが素晴らしいロボットであるのと同様血統書付きの犬を悪く言っているわけではないし愛着を感じにくいということもないですよ。やっぱり動物に例えるのはよくないな…)。

 なんだか一向に話がまとまりませんが、まぁとにかくようするにですね、ID-01はQRIOに比べられたらそりゃー機能も見た目も劣るのは仕方ないけど、劣る分だけぐっと身近な存在、買える存在になってくれているということ、しかも劣る部分を補ってあまりある魅力もまたある、ということですな。

 あ、これは余談ですが、マイロボットの先行販売が開始された時期とQRIOの開発中止が発表されたのが時期的にかなり近いんですよね。QRIOが販売されないことがはっきりした、ということがディアゴスティーニの背中を押すきっかけになったのかもしれません。

参考:クレタ人の踵(QRIOをはじめロボットに関する深い考察。勉強になります)

<お願い>
 「マイロボット」を検索してこのブログにお越し下さった方で、実際マイロボットを製作してらっしゃる方へ。アンケート葉書に「Macにも対応を希望」と書いて送ってくださると幸いです。よろしくお願いします。
posted by SeireiK at 02:31| Comment(0) | TrackBack(2) | 週刊マイロボット制作記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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