2011年12月23日

スキャン代行の提訴・その2

 昨日の続き。長くなりそうなので追記でなく新規記事で。基本的に昨日深夜にツイッターでつぶやいたことの補足です。

 昨日、「「最初からデータで売ってくれれば自吸いなんてしないんだ」という読者もいる。」と書いたが、これに対してなんと東野圭吾(もう呼び捨てにしてやる)は、

 「『電子書籍を出さないからスキャンするんだ』という意見にはこう言う。『売ってないから盗むんだ』、こんな言い分は通らない」

 とほざいているらしい。

 作家・東野圭吾ら"自炊"を代行するスキャン業者を提訴(ニコニコニュース)


 開いた口がふさがらない。

 金出して買ってる人を盗人扱いか。ここまで独善的で馬鹿なのか東野圭吾って。

 売ってないから盗んでる、というのは違法ダウンロードしてる奴。落とす奴も悪いがそもそも悪いのはそういうデータをアップロードする奴。「電子書籍を出してくれないから(自分で本を金出して買い、それを)スキャンする」人と違法ダウンロードする人を何故同列にする?馬鹿すぎる。これは、東野氏の著作を今まで買って来た読者、応援してきたファンに対する最大の侮辱であり裏切りである。今まで彼らのおかげ(印税)で食わせてもらっていたのだろうに、彼らの前で同じ事を言えるのだろうか?


 自分のものを自分で電子化するのはいいけど他人がやるのは法的にはかなりNGな行為。それはわかる。いや、納得は出来ないが、それに関しては現行法でそう記述されているから仕方ない。だからそこを突かれると判決としては業者は負ける可能性が高い。しかしこの7人の理屈はそこに感情論が混じり、東野氏に関しては怒りの矛先がずれている。「他人がやってあげること」それ自体はグレーだろうが、少なくとも「他人がやってあげる」という行為は彼らがどうこう言う著作権の問題とは全く関係ないはずだ。

 著作権と言えば、最近Winnyの作者が無罪になった。当たり前だ。包丁を作っている業者が逮捕されたようなものだ。

 Winny事件で日本が失ったもの


 彼ら7人はこういうニュースを見ているのか?著作権がどうこう偉そうに言ってるんだから当然関心持ってるニュースだよな?こういうことが全くわからずに「スキャンで電子化→データを違法にアップロード→俺たちの著作権を侵害してる」と連想が先走っているのではないかと思える。そこに「裁断するのは堪えられない」という感情論が付加。

 先に述べたようにただでさえ法的に被告側は不利な上、大手出版社がバックに付いている以上原告に勝つのは難しいと思う。しかし、こういうトンチキがこれ以上出て来ないように被告側は原告をコテンパンに負かして頂きたいと強く思う。


 もう一つ補足。丁度今日ツイッターでこんな記事が流れて来た。

 話題の非破壊自炊アプリJUCIE(林齧さん)

 私はiPhoneもiPadも持っていないが、いずれ役に立つときが来るかもと思い、(ってか安かったので)買わせてもらった。
 さて、「本の尊厳を」だとか「裁断されるのが堪えられない」と言ってスキャン代行業者にケチをつける人達よ、これならどうなんですかね? このアプリを使ってスキャンする業者が出て来たとしたら、どうなんですか?
 
posted by SeireiK at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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