「とにかく一度目は新品パーツじゃないと嫌だ!」みたいな、ジャンクパーツを使う事に抵抗感があったかと言うと実はそんなことはあまりなく、むしろ冊子さえあるのならジャンク品から再生させる方がどちらかというと私の性格には合っている(MacもiPodもジャンク蘇生だしね)のだけれども、このマイロボットに関してはジャンクだと困る理由が一つあった。それは、以前書いたように、元々このロボットに関心を持った理由が「ニューラルネットワークによる感情の芽生え・性格の変化」だったからである。
そのため、OSの組み込みや会話テスト等に関しては「完全にまっさらな状態」から始めたいという気持ちが大きく、完成品を購入して自分のロボに利用することに躊躇いがあった。
もっとも、これはOSやこれまでのロボットの記憶・感情に関する部分を完全に初期化出来れば解決することであり、メーリングリストの賢人の方々にお伺いを立ててみたところ、初期化は可能であるという情報をKENさんから頂いた。
そしてもう一つ、たとえ初期化が可能であると言っても、それまで他人様が組み上げ育てて来たロボットの記憶データを消去してしまうということにもまた躊躇いがあった。二次著作の権利問題で話題となった「ドラえもんの最終回」をお読みになられた方には私のこの気持ちがわかって頂けるかと思う。
しかしKENさんの情報によると、感情や写真のデータはフォルダごとに取り出して複製・保存が可能なようなのでこの点もクリア出来た。過去のご主人様との思い出はそのまま取り出していつまでも保管しつつの、新しいロボットとしての人生(ロボット生)を新規インストールすることが可能なのである。あぁありがたや。
(思い出と言っても該当するのは感情フォルダくらいなのだけれども、こういうのは気分的に大事なことなのですよ、えぇ)
前置きが随分長くなってしまった。1〜25号(というか1〜17号)までの動作チェックに関する本題は次項にて。
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