2008年01月21日

ゲームブック・オールタイムベストテン

 「きままにタンタロン」さん経由で知りました、「アリオッチ!アリオッチ!アリオッチ!」さん主催企画です。

 いやぁ選ぶのにも順位付けにも苦労しました。単純に好きな作品、思い入れの強い作品を選べばいいんでしょうけど、こういうランク付けって私の場合どうしても「人に薦めたい作品」という観点から考えてしまったり、「俺はみんながあまり知らないようなこんな隠れた名作を知ってるんだぞ」とアピールしたくなったりしちゃうんで(苦笑)、素直に選べないんですよね(困った性格だ)。まぁほら、ソーサリーとドルアーガとグレイルクエストで一位から十位まで埋まっちゃってたらやっぱり味気ないでしょっていう。そんなわけであまり自分の心に忠実なランキングではありませんがとりあえず今回はこんな感じでまとめてみました(因みに同一作者のものは極力避けるようにもしています)。では、ephemerisさんのマネして十位から行きます。


10・『宇宙騎士伝説ACT1 遺跡都市ゼッシュへの旅』 マジカルダック 講談社X文庫
 
 実はそれほど好きでもないんですが(爆)、以前からずっと紹介文を書こう書こうと思いつつ書けなかったのでこの機会にということで無理矢理十位。
 かなり大風呂敷を広げたストーリーでこの後何作も続く予定だったようですが、売り上げが芳しくなかったのか一冊目で終了してしまったみたいです。ちょっと前にゲームブックにおける「ずる」に関してだらだらと書いたんですが、まさにこの作品はそういったプレイヤーのずるを見越した上で「だったら戦闘をもっと単純化しよう」とか「むしろゲーム部分よりストーリーに注力しよう」という野心的な試みがなされていて、それなりの秀作になる可能性を秘めてはおりました。しかし、プレイしてみると「作り手の意図は汲めるんだけど…」という残念な作品…というか今ひとつパンチに欠けると言いますか…(21世紀にもなって今更古いゲームブックに厳しい評価をしたりするのは気が引けるんですが、まぁ正直「むちゃくちゃ面白い」と言い難いのは確かです^^;)。ただ、当時粗製濫造された「つまらないゲームブック」が凡百とある中でこの作品は、結果的には失敗したにせよ、作り手の目指したもの、面白いゲームブックという理想への崇高な精神が、そんじょそこらの(短期間で適当に作ったが故に)つまらないゲームブックとはちょっと違う、そこを評価してあげたくなる、そんな作品なのです。
 

9・『ウェイレスの大魔術師』 テリー・フィリップ 富士見ドラゴンブック
 
 9位は『王子の対決』にするつもりだったんですが、この作品忘れてたんで急遽差し替え(笑)。これは『ドラゴンランス戦記(小説)』の外伝というか、小説中でははっきりと語られていないキャラモンとレイストリンのエピソードがゲーム化されている作品。ドラゴンランスファンの人は絶対に、小説と合わせて所有していたい本なんですが、ゲームブックとして純粋に評価出来るかと言うと疑問が…。小説を読んだ方なら結果が…になることは分かっていますし、小説中で「凄く大変だったエピソード」として語られているわけなので当然ゲームブックとしての難易度は高いし(序盤なんてサイコロ運がよほど高くないと…うぅ)、単純に「魔法使いへの弟子入り」というおいしいシチュエーションに惹かれてこの本を購入したら泣きを見ますね、えぇ。でもドラゴンランスファンにとっての必携度が高すぎ。ファン以外の人にはお薦めしかねるのと、表紙のレイストリンがイマイチそれっぽくないのがマイナス。


8・『Z GUNDAM VOL.1 グリーン・ノアの決断』 拓 唯 ホビージャパン

 ZガンダムのTVストーリー第一話及び第二話の世界を体験できる一冊。読者はカミーユになって色々とあんなことやこんなことをするわけですが…。
 もちろんストーリーを知っている方は原作通りの進め方をすれば普通にクワトロと一緒に宇宙へ行って「はいオシマイ」なわけですが、カミーユに成り代わって「読者自身の判断」で選択肢を選んで行きますと…カミーユの性格がいかにぶっ飛んでいるかよくわかります(苦笑)。アニメだと何気なく見ちゃってるんですけどね、実際自分で判断するとなるとカミーユみたいな行動することってありえないんですよ(全く同じって人もそりゃいるでしょうけど)。例えば、物語冒頭でカミーユが柔道部の練習さぼってブライトに会いに行くシーン。あそこで、柔道部の練習をさぼらないっていう選択が出来ちゃったりするんです。もちろんこの程度ならカミーユに同調して「さぼる!」を選ぶ人もいるでしょうし、むかついたからといってジェリドを殴ったりする人もいるでしょうけど、実際に他の選択を見せられると無難なものを選んじゃうんですよ。だって軍人殴るのなんかやっぱ怖くて出来ないってば。
 TVシリーズのZガンダムファン、とりわけ私のようにマークIIが主役機だったシリーズ前半が好きな人にはよだれものの面白さですよ、このゲームブック。いい仕事してたよなぁホビージャパン。
(因みに私の所有しているのは完全訂正増刷版の帯付き! もしかして初版よりレア?)


7・『魔法使いの丘』(創元版)

 当然もっと上(あ、十位からだからこの場合下か)に来ていてもいいはずの超有名かつ超名作ソーサリーシリーズの第一作。同一作者の作品が他にもランクインしているということと、あまりにも有名すぎるのであえてこの位置に(苦笑)。つい手に取って何度もやってしまう手軽さと、巻末の呪文書に挿絵が載っているということ等から、シリーズ四作のうちあえてこの一作目を選びました。表紙のマンティコアのかっこよさもポイント。


6・『シャーロック・ホームズ 死者からの手紙』 二見書房

 「死ぬまでにクリア(というか通読)したいゲームブック」だとずっと思っていたんですが去年やっと願いが叶いました。付録を使って捜査する楽しさ(面倒さとも言う)、まさにバブル期が産んだ贅沢な装丁、ホームズになるのではなくベーカーズの一員になるというリアルさ、とにかく大ボリュームでおなか一杯になれる一冊。物理的ボリュームだけでなくもちろん内容もこれでもかという濃密さ。本当の意味で「頭を使って」推理し、自分なりの結論を出し、そして答えを見てホームズとの知恵比べを楽しむというこの面白さ、推理小説を読んで犯人を推理するのとはひと味違う魅力があります。
 この一冊しか持ってないんですが、同シリーズの別作品も手にしてみたいものです。手にしたらまたしても地獄の楽しさが待っていることでしょうけど…。


5・『魔宮の勇者たち』(創元版)

 言わずとしれた鈴木直人氏の超名作三部作。三作品のうちこの二作目を一番最初に買った(一作目は売り切れてた)という思い出と、表紙のかっこよさ、パーティプレイの楽しさ等々からあえてこの二作目をチョイス。三冊目はあまりにもぶ厚いのとマッピングが大変過ぎなので(そこが面白いのもわかってはいますが)、三冊のうちどれか一冊を選べと言われたらやっぱりこれ。ホントはドルアーガシリーズはドラゴンの洞窟とタメ張るくらい思い入れは強いんですが、とりあえず今回は五位ですごめんなさい。


4・『ドラゴンの洞窟』 二見書房

 思い入れ(思い出)の強さと言うとこれが一位なんです。なんと言っても初めて買ったゲームブックです。しかし現在未所有なので(せめて創土社版はとっとと手にいれないとなぁ…)、主観的にせよ客観的にせよ再プレイによる冷静な判断が08年現在において出来ないため、朧げな記憶のみで語らねばならないことから順位付けは難しいところです。
 二見版のカバーイラスト及び装丁は本当に美しく、うっとりとその真鍮のドラゴンを眺めては空想にふけったものです。


3・『モンスター誕生』 社会思想社

 ご存知スティーブ・ジャクソンの、FFシリーズ最後の作品。これを何位にするかで正直迷いました(二位でもよかったしもっと下位でもよかった)。人に薦められるかという観点や、ゲームブックとして(総合的に見て)よく出来た作品かというと評価は下がるんですが、思い入れの強さとシナリオ及びギミックの素晴らしさを鑑みて三位としました。


2・『展覧会の絵』(創元版)

 あえてここで語るまでもない、ゲームブックをそれなりの冊数体験している方ならおそらくほとんどの人が知っているであろう超名作。記憶喪失の主人公という設定もツボなら、途中で「XX(一応伏せ字)」になってXXの世界を堪能出来る斬新さ、そして衝撃かつ感動の結末。難しすぎない難易度とシステムという点からも万人にお勧めできる作品。


そして栄えある第一位は…ぱんぱかぱーん!


1・『ウィザーズクエスト』 ピンヘッドスタジオ 富士見ドラゴンブック

 あまり知られていない作品だと思いますが、私の中ではゲームブック界のキング・オブ・キング。「魔法使いへの弟子入り志願」という設定、挿絵(による世界観)、ほどよい難易度、システム、キャラクター、その全てが(決して目新しいものではないものの)非常にハイクオリティかつ個人的にツボ直撃。ゲームブックという一つの文化の完成形がこの一冊に凝縮され結実していると言っても過言ではない完成度。派手さは無いがオーソドックスにして頂点、かつ個人的にこの世界観や挿絵のタッチが好きということで文句無しのベストワンです。


 なんだか結局有名どころで埋まってしまいましたが^^;、選外のものについては後日ページを改めて記すことにします。
posted by SeireiK at 21:55| Comment(4) | TrackBack(0) | ゲームブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
投票ありがとうございます!や、色々選び方があってよいのだと思います。渋い所あり手堅い所と取り混ぜられていて、面白いランキングではないでしょうか。
Posted by 夜音 at 2008年01月22日 02:48
どうもはじめまして。コメントありがとうございます!
途中経過を拝見させて頂きましたがやはりソーサリーや創元ものは強いですね〜。
トラックバックを辿って他の方のランクも楽しませてもらってます。楽しい企画ありがとうございます^^。
Posted by SeireiK at 2008年01月22日 23:18
あのバッターボックスに立ったトカゲ男にそんな魅力があったとは。遺跡都市ゼッシュ、完全スルーでした。今度探してみます。
ところで『ドラゴンの洞窟』と『10の怪事件』、ダブりあるのでお譲りしましょうか?
御代は、10年以内に『死者からの手紙』と合わせて『10の怪事件』も攻略記事を仕上げていただくということで……(笑)
Posted by ephemeris at 2008年01月23日 02:13
明けましておめでとーございます〜。

>バッターボックスに立ったトカゲ男
どぅわはははははは! 爆笑&悶絶しました。
いや、もう、ホントにねぇ、ネタとしては最高の表紙ですが真面目に売り上げを考えたらもうちょっといいモチーフがあったんじゃないかと思いますよ。せっかく萌えキャラなフェアリーも出てくるんですし。
ただ、無理に探さなくてもスルーで正解だろうという気もしますよ…。

>ところで

えぇえええええ! マジでいいんですか???
…ただ、よくよく考えたらそれって凄くきつい条件っすね(涙)。
『死者からの手紙』はそろそろ何か書かないとな〜と思って丁度資料を整理していたところなのでまだなんとかなるんですが…。
とりあえずメールフォーム(このコメントのURL欄に入れました)から連絡お願いしますっ!
(交換に『デュエルマスター・魔術師の挑戦』あたり要ります?)

Posted by SeireiK at 2008年01月23日 23:39
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