2008年05月13日

ドグラ・マグラ読了(!)

 やりました!!! 青空文庫にてドグラ・マグラ完読!



 以下ネタバレっていうか内容に触れるので、未読の方でこの作品についての一切の予備知識を持ちたくない方は読まない方がよいかと。 以下内容について。



 私がこの本を知ったのは大槻ケンヂの『のほほん雑記帳(のおと)』のブックレビューからでして、そこには「この本がどういう人に好かれているか」ということが書いてあるだけで内容については一切触れられていなかったので、実質この作品に関する予備知識はほとんど全くない状態で読む事が出来ました。

のほほん雑記帳(のおと) (角川文庫)のほほん雑記帳(のおと) (角川文庫)
大槻 ケンヂ

角川書店 1997-04
売り上げランキング : 52952

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



 更に、青空文庫だったことも幸いしました。本の帯だの背表紙だのであらすじをほんのちょっとでも読んだり、ということがなかったわけです(因みにまだ青空文庫化されてそれほど日数経ってない作品だということも知りまして更にビックリ。ありがたや)。で、読了後ようやくアマゾンのレビューなんかを読んでみたりウィキペディアを見たりしてはじめて

 読むと精神に異常をきたす

 だとか、三大奇書だとかってことを知りました。そんなコワイ本だとわかっていたら読まなかったかもしれません(苦笑)。でもまぁ、レビューでも色々言われていますが、私の場合

 別にそんなにおおげさに言う程頭がぐらぐらするもんでもなかった

 という印象です。なんていうか、「普通にめちゃくちゃ面白い小説だった」っていうのが感想(同じく三大奇書にあげられている『黒死館殺人事件』も読みましたけどアレは読みづらい上にイマイチ(私には)面白くなかったんで、アレに比べればはるかに面白かったです)。前半部分は多少読みにくかったものの内容自体は学術的で非常に面白いし、後半は推理小説仕立てというかストーリーにぐいぐいのめり込めますし、最後の一ページ、一行まで目が離せません。

 で、まぁ読んでる最中から薄々と感じてはいましたが、この小説、


 何がどうなっているのか(いたのか)、作者からの明確な答えが記されていない(ような感じな)ので読了後も釈然としません。


 
 一読した後でもう一度読み返して、何がどうなっていたかじっくり考えようとして……そして泥沼にハマるんでしょうねコレ。多分検証すればするほど頭がこんがらがってきて、読み返す度に新たな発見や解釈が出来るんだと思います。まさにドグラ・マグラ。とりあえずこれから色んな解釈をネットで調べまくって「あひょー」「うひょー」「ほげーそうだったかー」と唸りたいと思います。長い小説・変な小説が好きな人は読むべしです。京極夏彦氏の作品のくどくどしい蘊蓄部分が好きだったり、プレイステーションソフト『クーロンズ・ゲート』が好きだった人にはオススメできます(っていうか↑は私が好きなモノだから)。


 それから、「これ映像化されたりするといいんだろうけど、ぜってーできねーよなー」と思ったら映画化されていたんですね。驚愕。


ドグラ・マグラドグラ・マグラ
桂枝雀 室田日出男 松田洋治

エスピーオー 2004-02-27
売り上げランキング : 8067

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



ARTDINK BEST CHOICE クーロンズ・ゲート-九龍風水傅-ARTDINK BEST CHOICE クーロンズ・ゲート-九龍風水傅-

アートディンク 1997-02-28
売り上げランキング : 11140

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

posted by SeireiK at 22:31| Comment(4) | TrackBack(0) | BOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
私も青空文庫で読みました。
同じく「精神に異常をきたす」にこっそり期待していたのですが、数日間「ちゃかぽこ、ちゃかぽこ」が頭から離れなかった程度でした。
Posted by 通りすがり人 at 2008年05月22日 10:42
どうもはじめまして! コメントありがとうございます。
色々感想を読んでみると、あの外道祭文には手こずったという人が多かったですね。私はあの部分はむしろ7文字ずつのリズムが結構心地よくてすらすら読めてしまったんですが、「あの部分はラップだと思って合間に“よーちぇけらっちょ”とか入れながら読むのがコツ」と書いてあったりしたのを見て笑ってしまいました。

既に2008年の現在では色々な小説があって、ああいった奇妙な感覚のものや循環系(?)のもの等、どこかしら似たような作品を読んでしまっているということがありますから、「精神に異常をきたす」というほどのインパクトは感じられないのかもしれませんね。とはいえあれが書かれた時代を考えると、当時の人はあれを読んでさぞかし頭がおかしくなる感じがしたんだろうと思います。

青空文庫は長編読むのは疲れますが、短いものを気軽に読めるのがいいですね。夢野久作の幼児向けの短編は素直に「えぇ話やなぁ」というものが多くて好きだったりします。
Posted by SeireiK at 2008年05月23日 00:51
はじめまして。
ドグラマグラがネットで読めるって知り、検索してる途中、立ち寄らせてもらいました。

ワタシは、過去三度読んでますが、読み返すたび泥沼に嵌ります。気づかなかった詳細が理解できる度に、
不安が広がるというか・・・。
再読、お勧めですよ(笑

それと。。。クーロンズゲート!
ああぁ、あの面白さがわかってくれる方が居たか!
と、嬉しくなりつい書き込みさせて頂きました。
続編出ないですかねぇー。


Posted by 通りすがり人 at 2008年09月25日 12:52
コメントありがとうございまーす!!!
ドグラマグラはホント、まだ読んでから数ヶ月しか経っていないのに再読したくなってます。流石に青空文庫で読むのはもうイヤなので(苦笑)本買ってじっくり読みたいですね。おっしゃるとおり、再読の度に読み落としていた部分や細部がより理解できていくと同時にますます深みにハマるんでしょうねぇ…。

クーロンズゲート、いいですよね。こちらはワタシ、多分5回くらいは通してクリアしてます^^。以前検索した時にかなりディープな攻略サイトを見つけ、私も「あの面白さがわかってくれる人が居た!」と嬉しく思いました。移動のトロさ加減がまた魅力だったりするんですよね。ただアレは世間的にはクソゲーという評価ですし、開発に金がめちゃくちゃかかったみたいなので続編はまず無理でしょうねぇ…。
開発者の談だったと思いますが、あれは「ゲーム」というより「体験」をパッケージングしたモノ、とのことでした。少なくともあのめちゃくちゃ楽しい「上海」ステージを「体験」していない人はあのゲームを軽々しく評価してはいけない、と思います。…とはいえやっぱりあの世界観は好き嫌いがはっきり分かれるでしょうけど^^;。妖精さん(笑)とか、エンディング間際の息もつかせぬ展開とか、謎すぎるエンディングとか、いやーホント面白かったですよねぇ。

ところでMacはお持ちでしょうか…?
ドグラマグラやクーロンズゲートがお好きなら多分拙作のゲームも楽しんで頂けそうなので一応宣伝を^^;。機会がありましたら遊んで頂ければ幸いです。

http://homepage3.nifty.com/SeireiK/DL/QoH.html
Posted by SeireiK at 2008年09月26日 01:22
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック