たとえIntelMacでWindowsが動くとは言っても、パラレルスやVWが超便利だとはわかっていても、あんなに値段がクソ高くて脆弱性だらけのOSなんざぁうちのMacたんには絶対入れてやらねぇぞと固く心に誓っていたわけなんですが、でもMacで「Planescape Torment」がやれれば凄く楽だわなぁ…
ということで試してみました、CrossOver Mac8とCrossOver Games。私にとってWindowsマシンと言えばもはや「Planescape Torment専用ゲーム機」というだけの存在に成り下がっており、「Planescape Torment」を動かすということ以外にWindowsでやりたいことも必要に迫られることも何一つない、と言っても過言ではありません(強いて言えば「縮小専用」にはいまだに未練があるけど)。WindowsOS無しでコイツがMacで動いてくれれば言うことは無いわけなのでダメ元で体験版を試してみました。
(ただ、色々調べてる最中に「Mac版バルダーズゲート」が海外で出てたことを知ってちょっとショック。そのうちトーメントもMac版出る可能性が…)
最初は失敗しました。ゲームを起動すると画面が真っ白に。こうなると強制再起動させるしかなく、心臓に悪い行為を2~3度繰り返しました。で、要するにこれはフルスクリーンモードだからいかんわけで、あらかじめウィンドウモードにしておけばトーメントがうまく起動出来なくてもMacの操作自体は出来るということに途中で気がつきました。
とはいえ、ウィンドウモードでもやっぱりそのウィンドウは真っ白。ちなみにGamesの方でもMac8の方でもダメ。情報を求めてネットをさまよっていたら
海外のフォーラムに該当する事例が見つかりました。要するにDirectX9cを入れておけ、と。
でもって、そのインストール方法がちょっとよくわからなくてドツボにハマっていたんですが、DirectX9をあらかじめ入れておいたボトルにトーメントをインストールすることで動作に成功しました!!!(詳細は下記)

感無量です。WINEプロジェクトは随分前からちょこちょこ試していましたがそのうちPanther(OSX10.3)では起動すら出来なくなってしまって、しかも数年前には実用にはほど遠いものでしたから、ここまで使えるものになっているとは思いませんでした。
ちなみにこれは「CrossOver Mac」の方で動作しています。多分同じ方法でGamesの方でも動くと思いますが試してません。さて、「Mac」か「Games」かどちらを導入するかですが、私の場合ゲームはトーメントさえ動けばそれでいいので、あとは銀行とか公共サイトとかで困らないようにInternetExplorerが使える環境を確保するという意味で「〜Mac」の方がツブシが効きそうではあります。
でもって一応補足。まず、
はいびじーくらふとさんの「エクセルシア2」と、「
時空の旅人を見守る会」会長Nampoさんの「時代の旅人」は共に動作しました。


(WindowsアプリがMacのウィンドウに収まって動作している感動的な画面)
ただし、何故かエクセルシア2は動作が尋常じゃない重さです。サウンド関係が原因なのかなぁ? 普通は仮想環境とかよりCrossOverの方が動作が軽いらしいんでここら辺はちょっと解せません。
あと、残念ながら「縮小専用」は動くには動きましたが、画像をドロップすることが出来なかったので使えませんでした。ちっ。

あ、書き忘れるところだった…。クロスオーバーでトーメントを動作させる上でハマるポイントがいくつかあるので、下記にまとめておきます。
・クロスオーバーをインストールする。
・起動する。
・「アプリケーションインストーラを使う」をクリック。
・「未サポートアプリ…」をクリック。
・「続ける」をクリック。
・自動的に「winxp」というボトルが作られる。
・ここでひとまずクロスオーバーは中断(終了はしない)。
・DirectX9.0cをダウンロードしてくる(私は
日本のサイトから落としました)。
・ユーザー/ライブラリ/アプリケーションサポート/クロスオーバー/ボトルズの中に「default」と「winxp」があるのを確認。
・ユーザー/(〜省略)/ボトルズの中に(別に中じゃなくてもいいかもだけど)新規フォルダを作る。
・directx_9c_redist.exeをダブルクリックする。
・どこに解凍するか聞いてくるのでさっき作った新規フォルダを指定する。
・解凍が終わったらそのフォルダを開く。
・中にあるdxsetup.exeをダブルクリックするとDirectXがインストールされる(終わったらその新規フォルダは捨ててもよし)。
・プレーンスケープのディスク1を入れる。
(詳細インストールから未サポートアプリを選択してwinxpの中にインストール。簡単インストールを選択してしまうとwinxpではなく新たに「Torment」というボトルを作ってしまうので注意)。
・インストールは「NEXT」連打(デフォルトの場所)でよし。
・
念のためプレーンスケープの設定を(iniファイルを書き換えて)ウィンドウモードにしておく。(インストールが終わった時点でReadMeを開くかプレーンを起動するか訪ねられるがどちらにもチェックせずにフィニッシュをクリックすること)
・プレーンスケープ起動。画面解像度800×600にしておくのがいいのかも(しなくても動くがしておくと字が見やすい)。
あと、CD2をいちいちドライブに入れておかなくてもいいようにするパッチというものがあるんですが、クロスオーバー上ではそれは効かないみたいです。Windows上でそれを効かせておいて設定ファイルを根こそぎ持ってきて入れ替えれば可能かもしれませんのでまた今度試してみます。
(追記:動くには動きましたが、CD入れ替えの問題やら16bitカラーでの動作の問題やら色々あって、安定動作はまだちょっと難しそうです)
再追記:とりあえず「Games8」で安定動作に成功したのでメモ。「win98」のボトルを作ってトーメントをインストールし、同じボトルに「
directx_mar2008_redist」と「
directX 9.0c」をインストール。「Torment.ini」を弄ってウィンドウモードにして起動することを確かめたら、「ボトルの管理→コントロールパネル→winecfg」の「画面」タブで「仮想デスクトップ」にチェックを入れる(解像度はいくら変えてもトーメントの画面の大きさには関係しない)。再度「Toment.ini」を弄ってフルスクリーンモードにし、起動すると移動可能なウィンドウ内にトーメントが収まる。字が見難かったらユニバーサルアクセスでズーム機能をオンにする。
重要なことは
起動前にディスプレイを16bit(32000色)モードにすることなんですが、Snow Leopardで16bitカラーにする方法がどうしてもわからなかったので私はものすごくイレギュラーな方法でやりました(あまり公開したくない方法なので同様に16bitに出来なくて困っている方がおられましたらメールください)。一度16bitに出来さえすれば、あとはメニューバーのプルダウンに「最近使った項目」として残るのでそこから切り替えられます。
とりあえずこの状態で、普通にゲームする分には特に不具合は出ません(たぶん)。ただ、フルインストールする(CDからの読み込みを無くす)方法や、CD2のチェックを外すパッチなどは効かないようです。