2010年02月07日

『数奇にして模型』読了

<模型作る人なら読んで損はない(かもしれない)本>

 もう何日も前に読み終わっていたんですが感想まだ書いてませんでした…(汗)。

 コレはかなり面白かったです。森氏のこのシリーズでは一番好きな作品かも。最初にタイトルや概要(新刊案内とかで書いてるヤツ)を見た時には、単に舞台設定が模型同好会なだけでそれほど「模型」というものに対して突っ込んで書いてある作品だとは思わなかったんですが、ところがどっこいかなりマニアックに模型を扱っていてビックリ(ただ、今読むと「ときメモ・エヴァ・セーラームーン」という単語に時代を感じますなぁ)。

 「人が模型を作る理由」だとか、「模型は(基本的に)男しか作らない理由(#)」だとか、「男が子供の頃の趣味を止めない(傾向にある)理由」だとか、そもそも「模型とはなんぞや」ということにまで踏み込んで書かれてます。以下ほんのちょっとネタバレ的な(内容に触れる)話になりますが…





 フィギュアのことを「あんなもんは模型とは言わん」というオッサンが出てきます。フィギュアに限らず、あるジャンルのモデラーが別のジャンルのモデラーに対して否定的見解を示すことは昔からありました。スケールモデラーがアニメモデラーに対して「あんなものはプラモデルじゃない」と言ったりだとか(cf:プラモ狂四郎)。しかし、このオッサンの言うことはそういうニュアンス(単純なフィギュアモデルの否定)とはちょっと違って、この人なりの「模型とは何ぞや」という定義感に基づくものでして、それが面白いんです。興味を持たれた方はぜひ本書をお読みくださいというところですがちょっとだけ言うと、要するに「模型」とは「模形」ではない、ということです。形を模している(だけの)ものは模型ではないのだと。これはなかなか面白い見解でした。

 あとは気になった(面白かった)点をいくつか。

 今回は金子君大活躍の巻でした。

 大御坊というキャラクタが登場するんですが…出てきた瞬間にクリス松村氏を思い浮かべてしまったせいでその後脳内からその映像がどうしても消えず(涙)。もし実写化するなら彼しかいない、絶対。

 あと、物語序盤で「ん?これは伏線じゃないのか? 犯人はこいつじゃないのか?」と勘ぐった人がいたんですが、見事に外れました(笑)。


# 大越サンや黒田美礼サンみたいな人もいますけどね…でも一般には女性モデラーはやはり少ないと言えるでしょう。


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2010年01月10日

『今はもうない』読了(8日の分)

 順序から行くと次は『夏のレプリカ』なんですが、これは前作の『眩惑の死と使徒』と対を成す、前編と後編みたいな感じの作品のようで、残念ながらまとめ買いした中に『眩惑〜』が入ってなかったんで泣く泣くスルーすることに。

 で、『今はもうない』なんですが、これはかなりよかったです。最初は好きじゃなかったんですが(苦笑)。

 基本的に「笹木」という人の独白体で構成されている話なんですが、この笹木さんがどうにも好きになれなかったんですよ。すぐ「惚れてまうやろー」モードになっちゃうとことか、その他モロモロが妙に「お前は俺かっ!」的過ぎて(爆)。でも、読後感が凄くよかったので最終的に好きな作品になりました。
(以下微妙なネタバレ、というか内容解説)









 あと、帯に「結末は誰にも話さないで下さい」とかって書いてありましてですね、それ見ちゃったら「あぁどんでん返しがあるんだな」と構えちゃいますでしょ。で、読み進めているうちにそれが頭から抜けてきまして、もうそろそろ解答編に入るぞという第三幕の辺りでそのことを思い出したらピピーンと閃きまして。密室トリックの方はさっぱりわからなかったんですが、ここで自分が作者ならこういうどんでん返しを仕掛けるなぁ、と考えたら(どんでん返しのトリックの方は)自力でわかりました。ミステリ(探偵小説)は、謎が自分で解けると作者との智恵比べに勝った気がして楽しいものですが、余りにも簡単過ぎたり物語の序盤で気がついてしまうとそれはそれで詰まらないのですよね。この本はその点、たまたま私がその仕掛けに気がついたのがかなり遅かっただけにもの凄く楽しめました。わーい(嬉しい顔)



 欲を言えば、その仕掛けと事件の真相そのものが密接に絡んでいるともっと面白かったかなぁと(←読んだ方ならどういう意味か分かるはず)。


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2010年01月07日

『まどろみ消去』読了

 短編集。これは個人的に凄く気に入りました。一話目(虚空の黙祷者)のような独特の雰囲気のある短編が大好きなのでこれにまずガツンとやられ、「真夜中の悲鳴」で完全にノックアウト。この話に出て来るこーいう女性(と男性)、大好きなんですよ。「悩める刑事」もよかったなぁ。

 ただ、これまでの森博嗣氏の作品を好んで読んでいた人が一様に好きになれる本かと言うと微妙かもしれません。都築道夫氏の「退職刑事」シリーズが好きな人が、氏の『グロテスクな夜景』を読んで好きになれるか?というとやはり人によりけりだと思います(なんだか余計わかりにくい例えだ…)。ま、「森博嗣のまどろみ消去っていいよね!」と言う方は私と波長が合う方だということですな(笑)。


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2010年01月06日

『詩的私的ジャック』読了

 これは面白かったです。前三作と比べるとちょっと変化球タイプというか、一応密室は出てきますが閉じられた世界(陸の孤島とか)の話ではなく、サスペンス要素がちょっと強い感じというか…(う〜ん上手く言えない)。

 謎というかトリックというか、物語の大筋の真相に関してはものの見事にさっぱりわかりませんでした。やっぱり展開が読めないとミステリは俄然面白いですね。


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2010年01月04日

『笑わない数学者』読了

 う〜〜〜む。

 面白かったかと言われるとそこそこ面白かった。

 ただ、物語冒頭で提示される「オリオン像消失の謎」があまりにも簡単で(私の勘がたまたま閃いただけかもしれませんが)、50ページほど読んだだけでわかってしまいました。で、基本的にこの物語は「オリオン像の謎が解ければ全ての謎がわかる」ようになっているはずなんですが、幸いなことにというかなんとも情けないことにというか、私はその他の微細な謎の数々がさっぱりわからず(馬鹿)。ってなわけで、「全貌がわからなかった」という意味では楽しめましたが、大本の謎はわかってしまっていたので面白さ半減。

 あと、結局ビリヤードの玉の問題って答え何だったんだろう…。

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2009年12月31日

『冷たい密室と博士たち』読了

 今年最後に読んだ本となりました。非常にカッチリした密室本格ミステリでした。

 私はいわゆる本格(新本格)派ミステリは大好きですし、密室モノも大好物ですが、しっかりした密室モノってその分読後のインパクトが弱い気がするのですよね(有栖川有栖氏の『46番目の密室』とか)。私は論理的にどうこうとかトリックの美しさとかよりちゃぶ台をひっくり返したような結末の衝撃性を重視するタイプなので、そーいう意味では「すべてがFになる」よりは面白みに欠けたかな、と(個人的な意見として)。その代わり2年も経つと内容すっかり忘れてそうなので再読の楽しみはあります。

 それにしても、Amazonのレビューでは「秒殺レベルの簡単さ」とか言われてますが、世の中には凄い人もいるもんですね。私には真相がもうさっぱりわかりません(よめません)でした。


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『すべてがFになる』読了

 おっもしろかったー!

 もう随分前の作品なんですね。96年と言えばWindows95でようやく一般庶民の間にネットが浸透し始めた頃ですか。作中に出て来るMacもPlusとか。OSはOSXからかなり離れた漢字Talkの頃ですよねぇ。HDDが1Gというのが時代を感じます。
 ただ、個人的には読んだのが今でよかったですね。例えばドグラ・マグラについてほんのちょっと書かれていたりして、ドグラマグラ読む前じゃなくて読んだ後でよかったな、とか、「プログラム・コンパイル・ウィルス・トロイの木馬・ハック・ソースコード・パッチ・スクリプト・オペレーションシステム(OS)」等々といったコンピュータ用語をある程度知っていないと充分には楽しめないかも、と思いますので(一応作中で説明入りますけど)、96年当時の自分だったら今程作品を味わえなかった可能性があります。…まぁ、今このブログを読んでいる方であれば間違いなく楽しめるはずです。「ミステリ小説が好き」という但し書きはもちろんつきますけど…って、そんな人はもうこの作品とっくに読んでるか。


 それにしても、してやられました。完敗。看板に偽り無し、謳い文句通りの「衝撃の真相」。読んでる途中でこの真相を予測出来た人ってどれだけいるんだか。いやー気持ちよかった。やっぱり本格(←ジャンル名)は楽しいなぁ。



 森氏の作風というか文体は、凄く素直な日本語で読みやすいですね。おそらく理系の方だからというのがあるんでしょうけど、変に文章を捏ねたりしてなくて、非常に外国語に翻訳しやすい日本語だと思います。
 あと、かなりパズル要素が強いというか、「何度も読み返したくなる度」は低いかなぁ。私は「ミステリは一回読んだら二度目はつまんないじゃん」という意見は理解出来なくて、むしろミステリは二度目にこそ更なる面白さがある!と思っていますが、三回読んでも四回読んでも楽しめるか?と言われるとこの作品はちょっと弱いかな、と思います。
(まぁ、だからこうして古本屋で買えるわけなんだが…)

 あ、それと作品冒頭に添えられた一文がオブジェクト指向に関する話だったので思わずニヤリ。

 追記しまくってますがもう一つ。舞台が愛知県で、三河湾とか出て来るのにも地元だけにニヤリ(N大って絶対名古屋大学のことだよなぁ)。

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 ゲームにまでなっていたとは…。がく〜(落胆した顔)
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2009年12月30日

年末は特価1000円で

 去年の年末はゴーグ三昧だったわけですが、今年は…





 森博嗣三昧だっ!
mori1.jpg


 mori2.jpg
 この厚さの新書判が一冊100円ってありえなさすぎ。


 二ヶ月くらい前に古本屋で見かけて買おうか迷った挙げ句スルーしたんですが、流石にもう無いだろうと思ったらまだ売れ残っていたんで迷わずゲット。作家名と「すべてがFになる」「数奇にして模型」という本のタイトル以外何も知らず、でも前からずっと気になっていて読みたい読みたいと思っていた森氏の小説が一気にわが手に。それにしても重かった(苦笑)。…こうしてまた部屋が狭くなっていく。まぁいいや、全部読んだらカルさんに1500円で売りつけようっと(←嘘ですよー!)。

 ただ、一冊読んでみて「この作家は自分には合わんわ…」だったらどうしよう、残り9冊と900円が無駄ではないかっ!とちょっと心配したんですが、「すべてがFになる」は名作の誉れ高い(らしい)作品だし、大丈夫でしょ、うん、たぶん…とおそるおそる読んでみたら、とりあえず大丈夫そうです。死体が出て来る所まで現在読みましたが、今の所は相当に面白いです。ワクワク。
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2009年12月17日

15日の分

 と言いつつたしか8日頃の話だけど、アン・マキャフリィの『歌う船』読了。感想は又後日。

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 (せっかく『塔の中の姫君』他、同シリーズがまとめて出品されていたのにうっかり寝ちゃって落札しそこねた…)
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2009年12月06日

床屋で読んだ本(4日の分)

 まずは食キング13〜15巻。

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 13巻から読んだというのは個人的に大ラッキーでした。主人公の性格とか設定とか一切知らなかったので「こいつ、いい奴なの?悪人なの?」とハラハラドキドキで読めました。


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 これも面白かったー。R氏、コレ読んだことある?



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 これも割と面白かったですね。私は暴力系(と言えばいいのか?)の漫画はあまり好きではないんですけど、絵柄とかブラックエンジェルズの平松センセーに近いものがあって好印象だったうえに、どことなく「なめくじに聞いてみろ」に似たドタバタ感もあって楽しめました。


 面白そうだったけど時間の都合で読めなかったもの。↓
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 さて、「床屋で読んだ本」シリーズは都合によりこれでしばらくお休みです。いや、別に出家した挙げ句永久脱毛したから、とかじゃありませんよ(笑)。
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学研と科学(3日の分)

 が廃刊なんだそうで…(3日以降の話だったかもしれないけどそこら辺はスルーで)。

 学研と科学、と言えばこのブログでも一時期アラマソーカイの話題で盛り上がったことがありましたが、「廃刊となると淋しいなぁ」という気持ちと「っていうかまだ廃刊してなかったことに驚き」という気持ちがあります(爆)。基本的に私の日本史の知識は大部分が学研の付録漫画(しかも姉の奴)によるものでして、本居宣長は鈴の音色が大好きだったとか、無駄な脇の知識まで絵柄とともに強烈にインプットされてます。地図記号も付録のロボット型スタンプで覚えたなー。

 先日紹介したばかりの山口プリンさんのところでもこの話題があがっておりますね。

 大人の科学、もっと応援しよう…。

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2009年11月22日

青蛙堂鬼談・読了(19日の分)

 岡本綺堂を青空文庫で読んでます。半七より怪談ものの方が面白いかな。半七にも「耳袋」から材を得たなコレ、と思うものがあるんですが、岡本綺堂の怪談はあまり怖くなくって、耳袋っぽい感じなのがいいですね。文体のせいもありますが、怪談なのに「ふんわり」している印象で好みです。青蛙堂シリーズは気に入ったのでプリントアウトして紙にして読んでます。

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2009年11月03日

『怪人対名探偵』読了

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 チョーおもしろかったーーー!!!

 と、読み終わる前から書く気でいたくらい面白かったです。この著者のことは全く存じ上げていなかったんですが、あまりにもベタすぎるタイトルに思わず「ジャケ買い」というか(笑)、背表紙の「時計台の磔刑、気球の絞首刑、監禁した美女への拷問…(略)、江戸川乱歩へ捧げる著者畢生の傑作本格ミステリ」という謳い文句に釣られまして、ちょっと見てみたらプロローグが昔懐かしい少年探偵シリーズばりの「です・ます」調で書かれていて、これはもう読むしかあるまいと。

 乱歩は大好きなんですが、大好きと言えるだけの資格があるかというとそれ程にはちゃんと読んでない私…。小学生の頃は明智探偵が出て来るシリーズかなり読んだんですけど、大人向けのものは数作しかまだ読んでないんですよね。なので「もっと乱歩マニアだったら更に楽しめたんだろうな〜」と思ったんですが、むしろ私のような「ライトな乱歩ファン」ぐらいの人が一番楽しめる作品かもしれません。全体としては乱歩へのオマージュ臭バリバリなんですが、それほどマニアマニアしてるわけじゃなく、乱歩な雰囲気をたっぷり味わえるといいますか。


 ちょっとだけネタバレっぽい話をしますと…





 とにかく先の展開が読めないのでかなり面白いんですが、結構グロいシーンが出て来るのでスプラッター苦手な方は要注意ですね。あと、読んでる最中には乱歩というよりむしろ「ドグラ・マグラ」に似たものを強く感じました。「作中作」という感じの書き方が随所に出て来るんですね。なんせ「芦辺拓」という作家や「怪人対名探偵」という小説までもが作品中に出てきます。で、最初のうちは読んでいると混乱して頭がグラグラします(笑)。「このグラグラ感がちゃんと解決されるのか、あるいはドグラマグラみたいに読了後もすっきりしないのか」という観点からも楽しめました(笑)。


 そういえば、解説で喜国雅彦氏が

“怪人”で満たされていた心が、いつのまにか“異性”というやっかいな宇宙人に奪われ始めていたことを。


 という風に、「怪人を忘れてしまった時期(忘れてしまう理由)」を「異性(を意識する時期)」と結びつけて書いておられるんですね。言われてみれば確かにそんなような気がします。そこに因果関係はないんだけれど、むさぼるように少年探偵モノを読みあさっていた時期から、段々読まなくなっていった時期って丁度小学校高学年〜中学校入学の頃と重なるんですよ。そういう人は多いんじゃないかと思います。

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2009年10月08日

東西奇ッ怪紳士録(4日の分)

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 床屋さんで読んだ本。平賀源内の伝記を水木しげるセンセーが書き記した漫画。センセーが南方熊楠の伝記を書いてるのは知ってましたが平賀源内もやってらしたとは。めっちゃ面白かったです。
 全く興味無かったのに急に「源内のエレキテル」欲しくなってきたりして。

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2009年09月22日

18日の分

 スコープドッグを放置して急にまた弄り出してしまった太古のガレキというのは(どのくらい太古かって、80年代のキット…)、まぁよーするにF.S.S関係なわけですが…

 なんだかんだと結局読み返したりとかしちゃいますねー。あぁ数年に一度やってくるF.S.Sマイブーム。世間の流れ(連載再開した時とか)を一切無視しているところがなんともはや。何度読み返しても読み返す度に新たな発見がある凄い作品…いや、毎回毎回それだけいい加減な読み方をしているとも言えるわけですが(汗)、今回の読み直しでかなり頭の中が整理できましたですよ(特にザ・シバレースの辺りが複雑でよくわかんなかったんですよねぇ。純血の騎士やらナ・イ・ンやらファロスディーカナーンやらが)。

 やっぱり改訂2巻も手にいれておくべきだろうか…。豪華なファティマ図鑑が付いてお得ってのはわかるんだけど本編ほとんど変わってないからなぁ。



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2009年09月14日

だまされた…?(「なめくじに聞いてみろ」)

 久しぶりに都築道夫を読みたくなったので、(Mウォッシュを買いに行くついでに)久々に古本屋を物色。

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 「なめくじ長屋」を連想させる「なめくじ」にまず惹かれ、解説を見るとなんと二人。更にあとがきまで○○版と××版と二種類。で、ちょっと解説を読んでみるとやたら絶賛されてる。こりゃーめっけもんだと思ったんですが…


 今2/5くらいまで読んだ所でして、最後まで読まずに判断を下すのは早計かもしれませんが、まぁ最後まで読んで付け足したいことがあったらまた今度書くとして(←読み終わったので追記しました)ざっとこれまでの感想を。ネタバレというか「大体こんなストーリー」ってなことを書きますんで一応続きに畳んでおきまする。
続きを読む
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2009年08月13日

こっ、これはっ!

 月刊化石コレクションですとっ!?

 ディアゴと違って毎週ではなく毎月。創刊号でも安くならない(笑)。個人的心情として、朝日ってのが気分的にマイナス(爆)。モノによってはちょっとぼったくり感があるものの、以前豊橋の精文館書店でやってた化石フェアでの値段を思い出してみると実は妥当な値段〜むしろお買い得かもしれません。ケースまで揃えて全部買う気にはなれませんが、興味ある奴だけ買おうかな…。


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2009年07月14日

5日の分

 夏樹静子の『そして誰かいなくなった』をざっと再読。

 …してた気が。以前感想書いたかなと思って調べてみたら、紹介(アフィリエイトのリンク貼り)だけしてました。そうそう、クリスティの『誰も〜』とセットでつい読んでしまうんですよね。

 そこそこでかいクルーザーの上、という密室状態の中で乗客が一人また一人、クリスティのミステリと同様に殺されていく!というストーリーなんですが、最期のどんでん返しが実に御見事です。本家の方を読んでおくともちろん二重に楽しめる上に、本家を読んだ後「よし、真犯人を当ててやるぞ」と思ってこちらを読み進めると・・・確実にヤラレます(笑)。『十角館』とか『かまいたちの夜』とか好きな方はぜひご一読をば。
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4日の分

 『続巷説百物語』をざっと再読。

 …してた気がする。それにしても今年読んだ本だというのにいい感じにストーリー忘れてます。嬉しいような悲しいような。
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2009年07月02日

小栗虫太郎集・再読(27日の分)

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 創元版です。小栗氏の諸作は大抵青空文庫入りしてると思いますが、青空文庫とは底本が違うみたいなんでこれはこれで価値があります。  

 で、いやぁ何度読んでも相変わらず黒死館はわけわかりません(笑)。好きかと言われると正直言って、かなり好きではない作品に入るんですが、わけのわからなさっぷりに何故かまた読み返したくなる不思議な作品・作家ではあります。コレに比べたらドグラ・マグラはまだわかりやすい(というか読みやすい)。

 因みに創元版の解説は塔晶夫(『虚無への供物』の作者と同一人物)氏なんですが、彼は『聖アレキセイ寺院の惨劇』と『オフィリヤ殺し』はあまり好きではないとのこと。逆に私はその二つの方がまだしも好きだったりするんですが…。
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