2010年04月17日

最終回・HUMANE SOCIETY(後編)

10億光年離れたところから、私は苦悶の叫びを聞きました
私の生まれながらの本能に訴えかけて、彼らが私を呼んでいるのがわかるのです

そこで私はその苦痛を探し求め、迫害の中(うち)にいる彼らを助けようとしました
しかし私は今や、茫然自失でただただ硬直しています、全ては死体の山なのです!

もし 愛が全ての生物を救うものであるならば
では何故に彼らは死なねばならないのでしょうか?
もしもあなたが 愛が答えであると思うのならば
目を開けて見て御覧なさい、今も“害獣たち”がすすり泣いています!


理性的な精神を誇りとする人々は、無防備な犠牲者たちを虐殺しました
動物の皮膚から作られた譜面(五線紙)の上には、失われたものたちへの鎮魂歌(レクイエム)

上辺(うわべ)だけの懺悔を装って、気違いじみた償い
死と贅沢な生とを引き換えにする、そんな “知性に満ちた獣(けだもの)” !

もし 愛が全ての生物を救うものであるならば
では彼らは何処(いずこ)へ行くべきなのでしょうか?
もしもあなたが 愛が答えであると思うのならば
注意深く耳を傾けてみなさい、怪物は今も泣き叫んでいます!


そして死滅の後には、プロパガンダを気取り
完璧かつ上等な(flawless and superior)、これこそが “慈悲深き社会”!


もし 愛が全ての生物を救うものであるならば
では何故彼らのうめきが私には聞こえないのでしょう?
もしもあなたが 愛が答えであると思うのならば
では彼らの楽園を元に戻してください

もし 愛が全ての生物を救うものであるとしたら
では何故に彼らは死なねばならないのでしょう?
もしもあなたが 愛は答えである と思うのであれば
では目を開けて見て御覧なさい、今も“害獣たち”はすすり泣いています!



<メモ>

I'm now, finding only petrified, all the bodies of the dead!
文法的には「find O C」の倒置で「find all the bodies pertrified」のような気がする。とすると「全ての死体が硬直しているのを見つけた」が正確な訳のはず。ただ「only petrified」という語句からは「私」が(死体を目の前にして)びっくり仰天しているというニュアンスを強く感じるので、こんな感じに訳した。間違ってる可能性大。

'cause Monsters'
単純に考えて「cause Monseter(害を引き起こす獣)」を括った形だと思うが、「'cause」がbecauseの省略形であると考えると解釈が変わって来てしまう。ただ、そうだとすると続く言葉は「Monsters’」ではなく(二番の歌詞のように)「Monster's(進行形)」となるはず。だとすると訳は「今も怪物たちはすすり泣いていますから!」となる(個人的にはこちらの方が好み)。こんな風にアポストロフィを使って進行形の「s」を略すことってあるのかどうか、浅学ゆえわからず。また、「cause」は名詞もしくは動詞で「原因となるもの、原因、引き起こす、生じさせる」だが、「(害の)原因となる」というような形容詞的用法があるのかどうかも不明なので単純に「害獣」としていいのかどうかも難しいところ。
 因みに、もし「Monster's」となっていた場合には、前の語(目を開けて見ろ)との関係で「モンスターが泣いているのを見ろ(weepingは目的語)」という解釈も成り立つので更にややこしい。

in the wake of  〜に倣って、〜に続いて、〜の結果として

humane society こ、これまで長い間ずっと「ヒューマン・ソサィエティ(人類社会・人間社会)だと思ってました…。humanじゃなくてhumaneだったんですね…。

Then why can't I hear them howl?
流れからすると「I」ではなくて「you」な気がするんだけど…?????

原曲タイトルが「害獣(けもの)達の墓場」ということで最初は monster を「獣(けもの)」と訳していたんですが、Monsterに対する(おそらく人間の暗喩である)語句である「Intelligent Beast」の「beast」を「動物」などではなくどうしても「けだもの」としたかったので、別のものであるということを明確にするため monster は「怪物」としました。

↑「cause Monsters」の解釈を「理由+進行形」としていた時に書いた文章。結局「害獣」とした。ただし二番は複数ではなく単数ということもあり、訳し分けの意味も込めて「怪物」とした。



・最終回にして初めての、なんと敬体による訳出です(笑)。初めは今まで通り悪魔口調というか、偉そうな人が語るような感じで訳していたんですが、「常体で訳すより敬体の方が切々とした悲痛な悲しみが増していいかも」ということで冒険してみました。結果としてはなかなかいい感じになったんではないかと。



<楽曲について>

 (未だに通常版聞いてないので、以下は限定版(Expo.Ver.)に関しての感想になります)

 JAIL代官渾身のギターアレンジにより、名曲が更に素晴らしい進化を遂げました。ガシャーンとガラスが割れるようなイントロのクリーントーン(もしかするとキーボードかもしれませんが多分ギターのクリーントーン)がまず耳を引き、その後も右チャンネルからはひたすら「ACE長官とは全く異なる」フレーズが展開されますが、左チャンネルから聞こえるルーク参謀のパートは通常通りというところもミソ。このギターオーケストレーションというか、アンサンブル具合が絶妙です。「BIG TIME CHANGES」のギターソロアレンジには悔しくて涙した(と思われる)ACE長官も、この「HUMANE SOCIETY」のアレンジっぷりは本当に嬉しかったのではないかと思いますよ。

 また、JAIL代官の仕事っぷりが尋常ではないのでついついギターに耳が行きますが、ドラムスのさりげなく細かい技も随所に目立ちます(ライデン殿下お得意の、シングルペダルを「ダダッ」と踏む高速足技がきっちり聞こえてくるのが心地よくて快感です)。

 Expoバージョンではギターソロが無い(代わりに間奏では雅楽器による和音が入っている)というのも秀逸なポイントです。この曲が今回の再録のラインナップに入っているのを知った時、まず思ったのは「多分ギターソロ入れるんだろうな」ということ。この曲には本来ギターソロは無いわけで、そこがまた作曲者のコダワリでもあると思うんですね。しかし、アレンジして再録ということになればギタリストならば当然ギターを入れたくなりますので、JAIL代官だったら間違いなくここにギターソロを入れて来るだろうと思いました。また、これは最近知ったのですが、ACE長官は解散ミサ時にこの曲でギターソロを弾いておられました(!)ので、「ソロが無い」ということにそれほどこだわらなくてもいいのかもしれませんが、単純に「ギターソロが無い曲だったからソロ入れたよ」というアレンジになるのは個人的にはちょっとだけイヤでした。
 ところが、蓋を開けてみればこの曲は通常版と限定版(海外版)に分けられ、ギターソロが無いバージョンもちゃんと作られたのでした。「あぁ、作曲者に敬意を表しているな」ということがわかって、個人的には凄く嬉しかったですね。「BIG TIME CHANGES」も2バージョン作って欲しかった…。
 そういえば海外版で収録されている雅楽器の間奏部、歌が始まる直前部分の和音が「Dooms’ Day(「闘う日本人」のカップリング曲)」の間奏にやたら似ていると思ったのは私だけでしょうか…?(いやぁデジャブ感じました)

 その他、強いて言えばACEコダワリの「コキン・コキン」というキーボードパートが無くなっていたのがちょっと残念でしたが(「HUMANE SOCIETY(害獣達の墓場)」が収録されている第五大教典「THE OUTER MISSION」は元レベッカの土橋安騎夫氏がアレンジを担当しているわけですが、この「コキン・コキン」に関しては土橋氏ではなく長官御本悪魔が考案されたとのことでした)、その分JAIL代官のアレンジが素晴らしいので帳消しです。いやホント、これだけやってくれれば言うことは無いと思いますよ。


<というわけで…>
 一応、「勝手に日本語訳」はこれにて完結でございます。この後アルバム全体の総括みたいなものも書く予定ではいましたけど、面倒なので多分無期延期になると思います(爆)。
 最後に、いとおかしのPOPEEさんはじめ、応援して頂いた皆様に感謝致します。誰のリアクションも無かったなら多分第二回で終わっていたと思います。おかげさまでどうにかこうにか最終回を終えることができました。本当にどうもありがとうございました。
posted by SeireiK at 00:12| Comment(2) | TrackBack(1) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月09日

最終回・HUMANE SOCIETY(前編)

 そういえば今日はAce清水デーですね。清水さんおめでとうございます。

 最終回の「害獣達の墓場(邦題)」ですが、前編というか前置きとして、冒頭の語り部分をヒアリングしたので載せておきますです。閣下の発音は聞き取りやすいので有り難いですが、そもそも英語のヒアリングが超苦手なので所々間違っている可能性高いです。気づかれた方は突っ込みお願いします。


<悪魔NATIVITY版>

Far away… in the farthest reaches of space in the(and?) time
I found, a beautiful planet that was speeding plundered by some creatures,
who thought themselves as intelligent
These so called intelligent creatures considered the planet as their own property
And didn't care if other creatures were sacrificed in order to maintain their peace and prosperity
They tried to justify their actions by using the word… "LOVE"
The planet earth, the graveyard of the wild on what a humane society this is…

遥かなる…遠き宇宙の果てでその時
私は見つけた、ある生物たちによって急速に支配され行く美しい惑星を
彼らは自らを知的であると考えていた
その「知的生命体」と呼ばれる彼らはその惑星を自らの所有物であると見なし、
そして気にかけることはなかった、彼らの平和と繁栄を維持するために他の生物たちが犠牲にされているかどうかなどということは。
彼らはその言葉…「愛」という言葉を使うことで自らの行為を正当化しようとした
その惑星 地球、これこそ慈愛に満ちた社会における 野生の墓場である


<London Mass版>

Far away… in the farthest reaches a(our?) space in time
I found, a beautiful blue planet that was speeding plundered by some intelligence creatures
These intelligence creatures considered the planet as their own property
And didn't care if other creatures were sacrificed in order to maintain their peace and liberty
They tried to justify their actions by using the word… "LOVE"
If love is what saves all the creatures, then, why did they have to die?
The planet earth, the graveyard of the wild on what a humane society this is!


遥かなる…遠き宇宙の果て やがて
私は見つけた、ある知的生物たちによって急速に支配され行く美しき蒼き惑星を
この「知的生命体」はその惑星を自らの所有物であると見なし、
そして気にかけることはなかった、彼らの平和と自由を維持するために他の生物たちが犠牲にされているかどうかなどということは。
彼らはその言葉…「愛」という言葉を使うことで自らの行為を正当化しようとした
もし愛が全ての生物を救うものであるのならば、では、何故彼らは死なねばならなかったのだろうか?
その惑星 地球、これこそ慈愛に満ちた社会における 野生の墓場である



<メモ(というか追記)>
 「intelligence creatures」は「知的生物」と訳していたが、STAINLESS NIGHT等のMCではよく「知的生命体」という言葉が出て来るのでそちらに訂正した(スペシャルサンクスPOPEEさん)。
posted by SeireiK at 21:33| Comment(0) | TrackBack(1) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月08日

第十二回・BIG TIME CHANGES

この擦り切れた(rusty)世界にひび入れよう(crack)としないのは何故だ?
錆びついた世界にひびを入れないか?
大いなる時は変じている!
この錆び付いた(rusty)時代を我らが砕こう
大いなる時の降伏だ!

(略)

反吐を手にして我が尻舐めな!(Take this rot and kiss my ass!)


やつらの磨り減った脳味噌を焼かぬのは何故だ?
やつらの磨り減った脳味噌を焼かないか?
大いなる時の破壊者よ!
お前の錆び付いた目を我らが抉(えぐ)ろう
大いなる時の殺戮者!

(略)

地獄の闇夜でお分かりだ!(Oh say can you see, by Hell's dirty night!)
おぉ、見ゆるや 地獄の闇夜の中に!

(繰り返し)

我が屎(くそ)喰らって悶え死ね!




<訳について>
 多分成句(イディオム)だと思うんですが、「Oh say can you see, by Hell's dirty night!」がさっぱりわかりません。誰か英語に強い方、補足をお願いします…。 アメリカ合衆国国歌のもじりだそうです(コメント欄参照)。

 その他の部分は、基本的に原曲に英語部分が多かったので「略」って書くだけであっという間に終わりました(笑)。


<アレンジについて>
 長らく更新が滞っていた理由がコレです…。せっかくの再録なのであまり否定的なことを書きたくなかったのですが(ネガティブなことを言ったり書いたりするのってもの凄く(負の)パワーがいりますしね)、この曲については書かざるを得ないので…。
 というわけで、褒める部分は後に回して先に褒められない点について。

 何なんでしょうこのギターソロは。この曲がラインナップに加わるというので一番心配していた部分でしたが、案の定でした。
 信者ならご存知の通り、この曲のギターソロはバックのKeyが短三度ずつ下がっていき、丁度間奏が終わった所で元のKeyに戻るという、Aceコダワリの仕掛けがあります。なので、Aceのギターソロを完コピせずに自分なりのソロを弾きたいと思ったらバックのコードを念頭に入れたアドリブプレイをするか、事前にソロを練り込んでおく必要があります。また、短三度ずつ下がっていくにもかかわらずギターソロそのものは段々盛り上がっていく、というのもエースのコダワリです。これについてはインタビュー等でエース自らが(かなり頻繁に)言及しています。

 以上を踏まえた上で今回はこのようにギターソロを掛け合いにした、というならそれ相応のソロにしてもらいたかったです。この再録のソロは以上の点を踏まえているとは言いがたく、短三度ずつ下がっていく進行に合わせて各自が勝手にソロを弾いているだけに聞こえます。特にルーク参謀のソロがひどい。「難しいことよくわかんないので適当に早弾きでごまかしちゃいましたー、てへ」みたいなソロです。ルーク篁史上最もつまらないソロなんじゃないでしょうか。こんな出来なら素直にエースのソロを完コピしてもらいたかったです。これが立場が逆で、例えば「Revolution has Come!」のソロをエース長官に弾けというのであればそれは酷でしょう。しかしルーク参謀もジェイル代官も、「Big time changes」のソロを完コピする上でテクニック上問題になる部分があるとは思えません。貴方達であれば完コピしようと思えば出来たはず。もしかしてもしかすると、エース自らが「今回の再録では自分のカラーをいっそ徹底的に排除してほしい」という要望を出したのかもしれませんが、この曲はやはりギターソロまで完コピしてもらいたかったです。

 その他の部分については、コーラスをはじめ素晴らしいアレンジに仕上がっています。実は私はこの曲、そもそももの凄く好きな曲というわけではないのですが、そんな私でも聞き飽きない(飽きにくい)素晴らしい出来です。それだけにギターソロはまさに画竜点睛を欠いた感が否めません。まったくもって惜しい。この曲こそ、Expoバージョンと日本バージョン二通り作って、一つはギターソロ完コピ、もう一つはアレンジ、というようにしてほしかったです。


<追記>
 コメント欄にて名無しさんに誤訳を指摘頂きまして、修正致しました。
posted by SeireiK at 00:51| Comment(4) | TrackBack(1) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月22日

番外その2

 エルドラドで出て来るスペイン語「vamos rapidos」、そんなもん「はやくゆけ」の直訳に決まってるだろーと思ってロンドン・セビリヤミサ当時からあまり深く追求したことがなかったんですが、「vamos rapidos」で検索して来る方が結構いらっしゃいますのでちょっとだけ突っ込んで調べてみました。

 「vamos」は、「スペイン→英」でネット翻訳すると「We go」と出ます。

 「rapidos」は、同じくネット翻訳で「rapid」と出ます。

 ライブビデオ(現DVD)『欧州非常事態宣言』では、閣下が客席に向かって「vamos! vamos!」と煽(あお)る MC があり、「もっとこんかい」という字幕が(たしか)出てます。

 ネット翻訳に頼ると、「We go rapid.」となりますが、多分スペイン語では「vamos」を文頭に持って来ると命令形になるのではと思います(スペイン語に関しては文法等全く知りませんので推測です。誰か詳しい方教えて下さい)。「rapid(形容詞:急速な、迅速な、速い)」はこの場合「rapidly(副詞)」として使われているようなので、要するに「Go rapidly」です

 ほら、やっぱり「はやくゆけ」の直訳です。





 因みに、CANTAのニューアルバムの一曲「Go faster! Go faster! Go faster! Go faster!」も同じ意味ですねー。

<追記>
 スペイン語に詳しい方から有り難い補足を頂きました。いい加減な推測(汗)でなく正しい知識を確認したい方はぜひコメント欄をチェックしてください。


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 00年に出た奴と03年に出た奴↑、何がどう違うんだろう…???


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posted by SeireiK at 23:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月31日

第十一回・A DEMON'S NIGHT

彼女は待ちきれなかった、あくまでも
天使の幻想(angel fantasy)を求めて我慢することが出来なかった
切望していた夜が約束されていたのに(Setting for a night of lust)
眩惑に没頭してしまった

(略)

それは夢か現実か?
その違いはわからない
戻ることはない、尊厳はない(There's no return, no dignity)
純潔はなんと淫らなり(Chastity is so obscene)

(略)

我らは今宵同じき床で、そなたと私
一度(ひとたび)試せば、この高み(this high)からは逃れられぬ、そなたと私

(略)

それが邪悪な計画だったと彼女は決して気がつかなかった
幸福と引き換えに欲望を、そなたの意思は我が手に有りや

(略)

さぁ眠れ、恐れることはない
ひとたび眠り始めれば、卑猥な感覚は止まらない
そなたの身体は興奮に燃ゆ(afire)、そして王のお慰み(a toy for a king)
そなたの身体を私に見せよ、全てを我に寄越すのだ

(略)

(繰り返し略)

「よい夢を!(Pleasant dreams!)」

(略)

OYASUMI NANI MO OSOREZU NI〜
YAMI NO MIKADO NO OHAKOBI WA〜
HITOTABI AJI WO SIMETA NARA〜
YONA YONA KAKASENU MYOUYAKU ZO〜


<メモ>
hold out for 〜を求めて粘る、あくまでも要求する 一応「英辞郎」に「辛抱」という訳し方があったので「我慢」という単語を使った。

lust 強い欲望、性欲
Setting for a night of lust 「the night」ではなく「a night」なので限定的な訳にしない方がいいかもしれないが、原曲の詞と全体の流れを考慮して意訳的に訳した。
(be) lost in 没頭する 流れを考えて過去完了的に訳した。fallacyは「惑わすこと、誤謬、虚偽」。眩惑としてみたがちょっと変かも。

Chastity is so obscene 意外と難しい。「Chastity」は「貞操、純潔」、「obscene」は「節度を欠いた、淫らな、不愉快な」。「貞操が破られる」という意味なのか、真逆の言葉を対比させて「純潔=淫ら」というような意味合いなのか、「(この悪魔にとって)純潔はなんと不愉快なことか」という意味なのか、解釈が難しい。

your will was in my mind 「was」なので過去形に訳したかったところだが奇麗な文章にならないので現在形で訳してしまった。

a toy for a king 原文通り「王の玩具(おもちゃ)」という語句だけをコンマの後に記すと「興奮に燃える王(の玩具)」という風にも取れてしまうので「そして」を補った。

cannot stop feeling 「feel」に「(性的な)まさぐり、おさわり」の意味があったのでこんな感じに訳した。

その他、最後の繰り返し(速いテンポ)部分には「デモンズナイト」にAがついたり careful のあとにコンマがついたり、詞が微妙に書き換えられているのが芸コマです。

<つぶやき>
 カッコいい日本語に訳しづらい部分がところどころにあるものの、内容や文法は非常に単純なので直訳で意味を取るだけなら最も簡単な曲だと思います。おそらく翻訳サイトで一発翻訳してもそれなりの訳になるはず。内容は単なる「夜這いに励むオッサンの歌」ですから非常にわかりやすいです(爆)。中学生の英語の勉強にはもってこい…いや、内容的にマズいか、これは。

<再録について>
 ライナーノーツにあるとおり、閣下のソロライブで演奏されたアレンジでセルフ・カヴァーされています。これはこれで面白いのですが、原曲のカッコいいツインギターソロが無くなってしまったのが残念。
「もう二度と演奏しないだろうと思っていた、聖飢魔II用に作った曲をもう一度演奏すること」の喜びや感慨についてはジェイル代官が10周年ミサや20周年再集結の折に話しておられますが、しかしまさか、「アダムの林檎」や「秘密の花園」ならともかく、よりにもよってこの曲を2009年に新録音することになるとは流石の悪魔でも思いもよらなかったことでしょう(笑)。
posted by SeireiK at 01:06| Comment(2) | TrackBack(1) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月29日

第十回・THE HOUSE OF WAX

霧のたちこむ森の奥深く、 もう一つの神秘の世界(another mystic world)
少女をまた一人(another little girl)運んでいく老人
彼がどこへ行くのか誰も知らない
彼の苦悩の住処(den of woes)が何処なのか

邪悪の芸術、歓喜に満ちて技に磨きをかける(practicing)
新たな役者(a new entry)を彼の観賞用人間(his human menagerie)へと彫刻する

今夜も、また一人彼自身の歓喜のために裸にされる(naked)
彼女に明日はない(won't live another day)、展示されるただの人形


彼女の叫びを聞け、生きたまま彼女を蝋に漬け込んで
かの老人はまたも人形を(another doll)彼の倒錯した誇り(twisted pride)へと変える
さぁ、最後の仕上げだ(Now here comes the final layer)
神が彼女の祈りに耳を貸すことはない

永遠に続く遺産(never ending legacy)、彼に見られる、ただそれだけのためにそこにいる
彼の虚栄心を大切に保管し(Treasuring his vanity)、殺戮の宴に酔い痴れて(dreaming killing spree)

今夜更にまた一人、朝の光によって人形になる
美が損なわれていないことを確認し、蝋の館で凍らせて

真夜中、犠牲を捧げる(sacrificing)時
ア ク マ は笑い
神々(the deities)は眠り
蝋はゆるやかに蕩(とろ)け(The wax is slowly melting)
少女はすすり泣き
今や彼はお前に忍び寄る(stalking you)
お前はもう家に帰れない!

(繰り返し略)



<メモ>
another こういうanotherはホントに訳しづらい…。「こことは別の」とかって書くべきか。これ以降も another は多出。

yet ここの yet は「さらに、その上」かなぁ? 訳出せず。

Where is his den of woes 疑問文ではなく、前の文と繋がって「何処なのか、ということ(を誰も知らない)」だと思う。

practicing は「磨きをかける」としてみた

of glee 「喜びのスキル」では変なので、これは「of+名詞」=形容詞だと思う。

menagerie 見せ物用に集められた動物、風変わりな多種多様の人々

entry 「(舞台への)役者の登場」という意味があったので「役者」としたがちょっと違うかも。

Yet another one tonight 多分 tonight は挿入で、「another one naked」ってことかと。

immersing her in wax alive 
immerse〜inで「〜を漬ける、静める」。「漬け込まれている彼女」ではなくて、彼女(her)はあくまでimmerseの目的語であり、しかもimmerseは進行形なのでここの主体は第三者(老人)。よってこの文は「Listen to her scream」の her とは関係なく、次の文章にかかる(はずです、たぶん)。

Listen to 一応命令形で訳したけどちょっと変かも。

makes another doll his twisted pride
「make O(目的語)C(補語)」のカタチのはずなので忠実に訳すとこうなるはずだが、「makes another doll, (with) his twisted pride」のように何かが略されていると考えた方が自然かも。

Now here comes the final layer 「最後の層」では意味が通らないのでこう訳すしかないかな、という感じではあるが、final layer という語句からは蝋を何層も塗り重ねている雰囲気が出ていて非常にコワイ。更に言えば layer は次文の prayer と韻を踏んでいるのも見事。

there for 〜のためにそこにいる 

Yet another one tonight またしても yet と another。やっぱり「さらに」でいいみたい。

by morning light 「今夜」って言ってるのに何故「モーニングライト」…。英語で見るとカッコいいニュアンスなんだけど訳だけ見ると誤訳してるみたいでマヌケな感じだ…。

intact 傷がない、完全な、処女の 
「処女」という訳語を使いたかったが「美は処女」では意味不明なので分かりやすさを優先。

AKUMA will be laughing 
日本語の原曲では「悪魔は笑い」だが、この部分は英語でもなんとなく空耳で「あくまはわらい」と聞こえるような…。

The wax 定冠詞の the が付いているのが面白いというか怖いというか…。

weep は「泣き叫ぶ」とかではなく「しくしく泣く」。

Now he's stalking you
 ここまで「情景(真夜中)、悪魔、神々、蝋、少女」について語ってきておいて、唐突にここで「you(聞き手)」が登場。しかも「彼がお前をストーキングしてるぞ」ときた。聞き手は絵本でも読むかのように第三者としてこの曲を聞いて(歌詞を読んで)いて、別世界のメルヘンなお話として「蝋人形の館」を感じていたのに最後の最後で実は自分も老人にロック・オンされていたことを知るわけである。この展開、もうめっちゃくちゃ怖いですよ。原曲だと最後の「You shall never return home!」だけが英語なので(単なるセリフとも取れるために)つい聞き流してしまう部分なんですけど、一行前にこの「Now he's stalking you」が入っただけで一気に怖くなる、いやぁ凄い演出です。


<つぶやき>
 今回はべらぼうに訳しづらかったです…。こーいう「ニュアンスはなんとなくわかるんだけど一般的な日本語にしづらい」英語って大ッ嫌いなんですよ(涙)。
 これまで「どういう順番で訳してどういう順序でアップしていくか」は全く考えず行き当たりばったりだったんですが、今回で10回目(10曲目)ということで、「まだ蝋人形やってなかったな…、一応世間的には一番の代表曲だからじゃあコイツを10番目に持ってこようか」と思ったのが運のツキでした。てこずりましたねぇ。
 
 原曲は「何処の誰だか正体が全くわからない謎の老人」が、「どっかから少女をさらって来て」「家に連れ込んで人形にしちゃう」という、言ってみればただそれだけの内容の歌詞でして(爆)、あとは適当に情景描写があってラララララ〜♪で終わってしまうある意味かなり能天気な歌なんですが、今回はもう少し内容が具体的になり、老人の目的がやや明確化されました。芸術家だったんですね。


<再録について>
 え〜、まだExpoバージョンしか聞いてないので基本的にExpo版(限定版)についての感想になります。

 限定版にのみ入っている、ジェイル代官の手によるイントロが素晴らしいですね。エース長官の弾いていたフレーズを忠実にコピーしながらも、三度上の音を重ねたり細かい技が光ります。何よりクリーントーンの音色が素晴らしい。閣下の語りは、所々はわかるものの流石に全てはヒアリング出来ませんでした(涙)。この曲といい、デモンズナイトといい、第二教典(CD及びLP盤)に入っていたイントロの語りが懐かしく感じられる演出となっております。

 お馴染みのイントロフレーズは、エースとはちょっとミュートのポイント(刻み方)が違うので新鮮です。フレーズ自体は全く同じなんですが、もしかすると運指も違うのかもしれません。
 日本ではともかく、海外ではおそらくよく知られているはずのオジー・オズボーンの「CRAZY TRAIN」にそっくりのこのイントロフレーズ、パクリと批難されるのを承知であえてこの曲をラインナップに入れてきた潔さに敬意を表したいと思います。


 ギターソロはホントに素晴らしいっ!!!
 「BIG TIME CHANGES」のギターソロに関しては後ほど思う存分恨みつらみを書き連ねたいと思いますが(苦笑)、この蝋人形に関しては文句の付けようがないカバーっぷりです。前半はエースの弾いていたフレーズ(メロディ)の完コピで、後半からジェイル独自のメロへと崩れていくんですがその傾(なだ)れ方が実に見事。エースに負けず劣らずの情感たっぷりのフレーズで、しかもこれがまたなんともいえない80年代歌謡曲テイスト!を醸し出しています。慣れ親しんだエースのフレーズに敬意を表しつつ、それを上回る独特でメロディアスなフレーズ、しかもどこかデビュー当時の懐かしささえ感じさせてくれます。「これぞまさに蝋人形のソロ!」と思わせる、曲にぴたりと寄り添う名演です。

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2009年10月15日

第九回・DEAD SYMPHONY

(昨日はお休みしたので今日は二本立てでございます)

<はじめに>
 この曲に関しては訳をほぼ諦めておりました。というのも、CDを購入した方ならご存知の通り、「とある文化で教育を受けたひとたちならば、誰もが幼少時に接するとある文言を改造して作った」とライナーノーツに書かれているからで、ただでさえ机上の学問にのみ頼っている(留学経験なんぞカケラも無い)私の語学力ではそんなものわかるわけがない、それを踏まえた訳は書けそうにない、と(般若心経だったらわかりますが)。まぁ大体の察しは朧げに付くものの、よほど海外文化に精通しているか、外国人(西洋人)に直接聞かないことには正確なことはわからない(調べようがない)だろうなと思ったわけなんですよ。で、仕方ないから下手な直訳でお茶を濁そうかと思っていたんですが、ロイミさんのブログ(But,Again)を拝見したところ「調べればすぐにわかる」とのことだったんで、歌詞の中から特徴的な語を二つ三つ拾って検索してみたら…
 えぇ、すぐわかりました。流石閣下、想像はついたものの、やることがえげつなさすぎです(笑っ…ていいのか?)。おかげさまで「閣下の御発言を踏まえた訳」が出来ましたが、そんなわけで今回は訳を見ること自体がネタバレを兼ねますので、上記を御了承頂いた上で以下を御覧下さいませ。





訳詞を見ちゃう
posted by SeireiK at 00:25| Comment(0) | TrackBack(1) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第八回・ONI

その大樽の中で煮込んでいるのは何?
蛇の鱗、猫の髭
吐き気を覚えるほど、心地よい薫り
ONIBI、地獄の呪文(Infernal spell)

処女の髪の毛二掴み
貴様の未来 苦痛と消滅(Your future pain and disappear)
浮かぶブードゥー・ドール(the floating voodoo dolls)をいくつも突き刺す
我が呪い 貴様の魂に向けて

(略)

我が人種のプライドを貴様は踏みつけた
貴様の行手は虐殺してやることにした(Planned your way to genocide)
その深鍋の中で煮えているのは何だ?
貴様が忘れた罪に対する我が恨み

(略)

<メモ>
voodoo dolls 「ブードゥー教の人形」ということで原曲の「木偶人形」に相当すると思われるが、単数ではなく複数というのがコワイ。一応それを踏まえて「いくつも」と補訳した。その前の「floating」は「浮かぶ」としたが、樽や鍋の表面に漂っているということなのか空中にふわふわ浮かんでいるということなのかは不明。

step on 踏みつける、ひどい仕打ちをする


<つぶやき>
 基本的に単語の羅列が多く、それゆえにというか、にもかかわらずというか、かなり訳しづらかったです。ちょっとでも不気味さを増すため「you」は「貴様」としましたが、途中で挿入されるセリフ「お前のことだ」との統一性が取れなくなるのでちょっとやりすぎかもしれません。
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2009年10月13日

第七回・THE PRINCE OF JIGOKU

豚の胃で作られた、子宮の中でお目覚めに
未来の王は良識など持ち合わせぬ(void of decency)
血と胆と疾病の中 産み落とされ
穴の中から見ておられる、人類(humanity)とやらを

あぁ、今 時は来たれり
王朝(dynasty)がやって来た
我らが暗黒の降誕
神無き祈り!(Godless invocation!)
不道徳な訴え! 召還!(Godless invocation! Invocation!)
皇子よ末永く!


後産は黒と赤に輝き
イバラの飼い葉桶は闇の王家の寝台
獣(けだもの)の印(いん)が 彼の頭部に燃え上がり
処女の死体から血を飲んで

あぁ、今 君主は来たれり
血と虫にまみれて
神々に対抗する力なり
創世の啓示なり!(Genesis revelations!)
創始の発露なり! お告げなり!(Genesis revelations! Revelations!)
皇子よ千代に!


あぁ、永久の夜(とこしえのよ)は来たれり
だが神は日の中で眠る
冒涜の時代
永遠に反対たれ!(Timeless opposition!)
永遠の敵対だ! 対立だ!(Timeless opposition! Opposition!)
王よ永らえ!

畏敬の念を捧げよ!
退廃に歓喜せよ!
あぁ、神は日の中でお眠りだ!
ジ ゴ ク がやって来た!
皇帝陛下万歳!
我らの新たな歴史なり!


<メモ>
in utero (ラテン語)子宮内で

humanity を「人間性」と訳すか悩むところ
nativity 出生
the Nativity キリストの降誕
Godless invocation!  めちゃくちゃ訳しづらい…。幸い繰り返しがあるのでそれぞれ訳し分け。ただ「invocation」には「訴え」の意味があるので「神がいないこと(神の無い世)を訴える」という意味合いもあるのかも。

afterbirth 「後産(あとざん)」だけでなく「醜い顔」という意味もあり
manger 飼い葉桶(キリストはこの中で産まれたとされる)

Mark of the beast 原曲の「ドクロの刺青」に対応する語だと思われるが、「tatoo of skull」ではないところに味があると思ったので「刺青」ではなく「印(いん)」とした。

Drinking virgin blood from the dead 
正確には「Drinking blood from the dead of virgin(処女の死体(死んだ処女)から血を飲んでいる)」となるはずだが、これはこの段落の文末で「red/bed/head/dead」と韻を踏ませるための倒置(そのため他の文章も文法的にはやや変)。
…まぁ、「死体から処女の血を飲む」と直訳しても「処女の死体から血を飲む」としてもどちらでも日本語としては通用するのでここでいちいち解説めいたことを書く必要もないのだけれど。

load キリスト教あるいはユダヤ教の神、という意味もあるので単純に「卿」「君主」「貴族」と出来ず、「ロード」にしようかとも思ったが、まぁ「君主」ならいいかと。

worm はただの虫ではなくもうちょっと気持ち悪い感じにしたかったが、英辞郎に「うじ虫」の意味がなかったのでとりあえず「虫」とした。寄生虫ってのもなんだか変だし。

Genesis revelations! 「Revelation」で「ヨハネの黙示録」の意味。
Long live the Prince! 「千代に」は完全な意訳。
bow down in reverence 「bow down in prayer」で「祈りを捧げる」

JIGOKU has come 悩んだ挙げ句、他の部分との統一性を無視して(「ジゴクは来たれり」ではなく)「ジゴクがやって来た!」にした。

All hail His Majesty! タイトルからすると「皇太子万歳!」の方がいいかもしれないが、「お世継ぎ=未来の皇帝陛下」の誕生を喜び祝う歌という含みから、原文に(というか辞書上の意味に)忠実に「皇帝陛下」とした。


<再録に関して>
 これまた『1999 BLACK LIST』の出来が素晴らしかった曲なので、演奏については特に目新しい点はナシ。大きく違うのはギターソロくらいですか。でもってこのソロ、「エースパートは基本的にジェイルが弾いてる」ものという思い込みがあったので、「うぉおお、なんかデビュー当時を彷彿とさせるすんげー気合いの入った早弾きやなぁ」なんて思ったんですがこれ、一回目のソロがルーク参謀で二回目のソロがジェイル代官ですね。この順番が意外だったのでまんまと騙されました。

 今回の再録の聞き所は演奏にあらず、なんといっても閣下の歌声とメロでしょう。初めて(iTunes Store の試聴で)Aメロを聞いた時「うわ、なんか全然違う曲やんけコレ…」とビビったくらいAメロが違います。閣下御自身がライナーノーツに書いておられますが、これはメロディではなく使う単語の方を重視した結果で、言葉にこだわったためAメロは全面的なリニューアルになりました。「豚」「イバラ」「子宮」といった言葉をよっぽど使いたかったんですねぇ(笑)。
 更に今回は歌い方も相当変わっていて面白いです。萬声(よろずごえ)の本領発揮ですね。

 
<その他細かいこと>
 第一大教典『聖飢魔II〜悪魔が来たりてヘヴィメタる』(因みに「悪魔が来たりて〜」はあくまでもサブタイトルであって、一枚目の正式タイトルは『聖飢魔II』なんだそうな)の歌詞カードのクレジットにはダミアン殿下は「PRINCE OF HELL」と記されています。その後、おそらく文法的にというか慣例的にこういう言い方はしないということで、だと思いますが、殿下の肩書きは「Infernal His Majesty」と改められました。今回から「地獄」や「悪魔」は「HELLや「DEVIL」と完全なイコールではないということで、三たび肩書きが書き変わり「PRINCE OF JIGOKU」となったわけですが、「Infernal His Majesty」という言い方はカッコ良くて個人的に相当お気に入りだったのでちょっと残念。
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2009年10月12日

第六回・FIRE AFTER FIRE

その燃え盛る戦(the burning war)の後には、何も残されていない
だが視界の端、誰かがそこに
街は遍く廃墟と化し、全ては焔に包まれる
だが闇の彼方、我らがここに

ファイヤー アフター ファイヤー
お前の夢を悩ますため我らはやって来た
我らは戻ってきた、それが運命だということだ

ファイヤー アフター ファイヤー


静かなる戦場、不毛と孤独(naked and lonely)
その炎の物語を語るものは誰もいない
これぞ我らが占拠の徴(しるし)
また再び荒廃させるもよし、お前の魂の炎で

ファイヤー アフター ファイヤー
我らは決して滅びぬ焔
そして我らは世界の打ち砕かれた嘆きを笑う

ファイヤー アフター ファイヤー

(繰り返し)

イッツ・ア ファイヤー アフター ファイヤー
我らの布告を銀河は聞き入れる
今我らは新たなる勝利(another piece of victory)を手に入れた

ファイヤー アフター ファイヤー


<メモ>
on the edge〜sightとnight の韻が素晴らしいのですが、それを踏まえた訳は出来ませなんだ…。

world's shattered cries は、文法的には「shattered cries(打ち砕かれたような泣き声)」に「world's」が付いているのであって「打ち砕かれた世界」ではない(はず)。よって「世界打ち砕かれた嘆き」とするのは間違い(のはず)だが、shattered を分かりやすく「絶望的な」等と意訳するのもイヤだったので「世界打ち砕かれた嘆き」とすることによって(英詞と同様に)日本語でも形容のかかり方がわかりにくいようにしてみた。一言で言えば、「が」が「の」になってるのはわざとです、ということです。

(コメント欄にてephemerisさんが使われていた「焔」がカッコ良かったので、aflame 及び flame の訳語を「焔」に修正(fireは炎のまま))

<つぶやき>
 単純で分かりやすい単語を多用した、余りにもストレートでカッコイイ英詞。こーいう詞を日本語にカッコ良く訳すのは非常に難しいのであります(日本語にした途端にすんごいダサくなる)。この曲は文法的に難しい部分はほとんどなく、使われている単語もすぐ意味が取れる優しいものが多いので、ひたすら歌詞カードをよく見て「英語(英単語及び英語独特の言い回し)のカッコ良さ」に痺れるのに最適な曲だろうと思います(英語大嫌いな私が言うのもなんですが)。
 歌の方はなんとか頑張って訳しましたが、タイトルの「Fire after fire」は(少なくとも私の語彙力語学力では)絶対に日本語に出来ない表現なので素直にカタカナで。たった三語(正確に言うと二単語。しかも小学生でも知ってる単語)で火が後から後から絶えること無く迫って来るイメージを喚起させられる、素晴らしい表現にして名タイトルだと思います。
 初めてこの曲を聞いてから10数年…。やっとタイトルの意味に気がつきました(遅っ。ってか鈍過ぎ!)。詳しくはコメント欄にて。

<再録に関して>
 ん〜、特に言うことはないです(爆)。っていうか、『1999 BLACK LIST』で再録されたバージョンの出来が素晴らしかったんで、アレと比べて特にこちらが物凄く進化しているということはありません。もう単純に「ルークが(メインギターを)弾いてるかジェイルが弾いてるか」という、違いはたったそれだけ(笑)。もちろんギターソロの細部とか、ホントに微妙なこまか〜い部分では違いがありますが、「ジェイル大橋がメインリフ&ソロを弾く、完全新規録音でのFIRE AFTER FIRE」と聞いただけで我を忘れて部屋中狂喜乱舞してしまうくらいのジェイルマニアな方(あ、私か)でもない限り、「お得感」は今ひとつ。ただ、『1999〜』の時点で完成の極みに達していたこの名曲を、それ以上下手に小細工することなくほぼそのまんまのカタチで録音しなおしてくれたのは(面白みには欠けるかもしれませんが)個人的にものすご〜く嬉しかったりします。

 あと、ライナーノーツに書かれていますが、今回の再録(のFIRE AFTER FIRE)では「プロボーカリスト(閣下)のノンエフェクトの歌声」を聞けるというのが聞き所と言えば聞き所ですね。スタジオ録音だろうとライブ音源だろうと、普通CD等で売られているものでボーカルに何のエフェクトもかけられていないものなんてまずありえないでしょうから、「マイクを通しただけの歌手の肉声(での歌声)」が聞けるのは貴重ですよ。また、これ(ノンエフェクト)が出来るのは言わずもがな歌唱力の成せるワザ。並のボーカリストでは怖くてなかなか出来ませんですよ。
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2009年10月11日

第五回・BRAND NEW SONG

もしも、夜明けの輝きに
私の声が、前ぶれもなく(without a warning)
壊れて出血するとしても、私はまだ歌わねばならないだろう

愛と勇気の
海の上で翻弄されるように
私のハーモニーを見つけるのは困難に過ぎる

お前の未来をお前に語り
お前自身の真の本質をお前に示す
恐れも心配も忘れてしまえ
お前の現実(reality)を変えてしまえ
眠れない夜にさよならだ
あらゆる疑惑にお別れだ
さあ、声高に歌い上げろ

お前の心から産まれた新曲だ
お前の中から取り払うことは誰にも出来ない
新品の曲だ、延々と
お前の内なる声を何度も繰り返し解き放て
お前の悲しみを聞かせておくれ、あふれ出る
お前のメロディーを聞かせておくれ


愛とは与えるものなのだとしても
信じ続けることは難しい
内に痛みを抱え、そのキー(key)を隠して

たとえお前が裏切られ
そして愛を諦めるとしたら
そいつは結局ホンモノの愛じゃなかった、ということがわかるのさ

お前が乞い願えば、手にいれることが出来る宝石箱
色彩に覆われて(Covered in colors)、なんという美しさ(so blazingly beautiful)
その中にある、根本(the meat)を、お前に必要な本質を
私はどこでそれらを得られる?

新品の歌だ、いつまでも
どんなお店でも買えない歌さ
新しい歌だ、共に歌え
お前の言葉が真新しい意味を見つけるまで
私の歌を聞いておくれ、私の情動(emotion)を
私が己のメロディーを歌うのを聞いておくれ

(繰り返し略)

かつての、そして未来のメロディー



<メモ>
I will still have to sing 原曲では単に「歌うよ」という意思だが、「have to」が付くことで義務・使命的な意味が強調されているのが面白い。

Of love and of bravery 「of」の意味にちょっと悩むが、原曲の詞に準じて「sea」にかかるという解釈にした。

So long 「じゃあね、さよなら」

A brand new song 未確認ですがたしか原曲では「あ〜(Ah)、ブランにゅ〜そ〜んぐ♪」となっていたはず。間投詞が不定冠詞になったところが面白いですね。

from your heart 直訳は「お前の心から」。しかし「心からの(歌)」という日本語にすると別の意味(心を込めた歌)に取られる可能性が高いのでちょっとだけ意訳的に「心から産まれた歌」と補足してみた。

love is giving 「giving」は形容詞「寛大な」の意味があるので「たとえ愛が寛大であるとしても」の方が座りが良いように思うが、原曲に準じて…というよりこの箇所を見て反射的にさだまさし氏の『恋愛症候群』の歌詩「与え続けてゆくものが愛〜変わらぬぅ〜あいぃ〜♪」が浮かんでしまったのでこんな訳に。

hiding the key ここのkeyは「(楽曲における)調、調性」の意味を掛けている気がするので「鍵」ではなく「キー」と訳した。

Taking the pain inside Takingとhindingはbelievingと同格(keep〜ingというカタチ)ではなく、前の行にかかる分詞(だと思う)。
また、take pains は「苦労する」だが、ここでは複数形ではなく定冠詞の付いた the pain だし、更に inside があるので直訳調で。

Covered in colors 直訳風に「色彩に覆われた」としたが、「色とりどりの」とか「きらびやかな」とかもうちょっと意訳にしてもよかったかも。

song を「歌」と「曲」に訳しわけたのは単なる気分。特に意味は無い。

sing along = sing-along 「歌の集い」。sing along to〜で「〜に合わせて歌う」

meaning for この「for」は深いっ!(と思う) 何に対しての「意味」なのか? この後に「you」が省略されていると考えるのが妥当なところだけど、「me」や「you and me」と考えるのも面白い。

emotion 「感情」「興奮」「感性」ではなんとなく軽かったり意味合いが違う気がするので(英辞郎には無いけど)「情動」とした。


<つぶやき>
 元がルーク参謀作詞曲なだけに(閣下が好き勝手に手を入れられないので)どうなるか興味津々でしたが、基本的に原曲の直訳が多く見られます。ただそういえば、参謀渾身のフレーズ「誰も思いつかない言葉で」に直接相当する訳詞はありませんでしたねー。あと、「透けて見えてる〜」以下の部分も丸ごと無しにして繰り返しで補ってますね。後で気がつきました。
 とはいうものの、よくもまぁこれだけ細かくメロディに単語を詰め込んだものだと感心しきり。これをちゃんと歌うのは至難の業ですな。ほとんど早口言葉の世界です。



 今回で第五回目になりますが、五回目にして早くもこの企画の頂点に達したかのようなカッコイイ訳に仕上がったとちょっと自惚れておりますです。いや、私の力というよりはそもそも原曲と今回の英詞の両方が共に素晴らしくカッコイイからなんですがね。ただ今後これ以上に上手く(カッコよく)訳せる曲はおそらく無いはずです(苦笑)。もしも私がこの企画に対して何らかの権利を主張することが許されるのであれば、この曲にだけは権利を頂きたい、とすら思う程(私にしては)なかなかよく出来た訳になりました。(…ってなこと書いた後に限ってすぐに誤訳見つけたりするんだよなぁ)

 危ない危ない、言ってるそばからうっかり見過ごす所でした「おねだりすれば買える宝箱〜」の部分。原曲だと(ってか日本語だと)主語や目的語が曖昧なので単純に考えればいいんですが、英詞をよ〜く見ると「お前」の必要とする中身を「私は」どこに行けば得られるのか、なんですね。つまり、箱の持ち主(箱の手に入れ方を知っている人)は一応箱の中身(もしくはその所在)についても知っているという前提で、でも「私には」わからないよ、という。主語を入れない方が訳詞としてはカッコイイんですが、正確を期すため慌てて「私」を入れました。原曲のニュアンスからするとここは「Where can you get these?」になると思うんですよ(少なくとも私は原曲をそう解釈して聞いていた)。つまり「中身はどこで売ってるの? 教えてよ」ってのは、言外に「(あなたは)どこで売ってるのか知らないんでしょ?」「中身については(あなたは)知らないんでしょ?」っていう皮肉のニュアンスが含まれているんだろうと。ただこれを英語にしようとすると、「どこで売ってるの?」という問いかけを発している主体は「私」ですから、主語が「I」になってしまうわけです。ココが「you」 ではなく 「I」になってしまうところにコトバというものの難しさと面白さがあります。

 因みに修正前はコチラ↓。訳詞としてはこっちの方がいい出来だと思うので、↑を踏まえた上で↓に変換してお楽しみ下さい。

中身は、根本(the meat)は、お前に必要な本質は
それらはどこで得られるの?



<アレンジについて>
 地味〜でしかも短い部分ではありますが、一番と二番の間の感想間奏部分。右チャンネルからさりげなく聞こえるジェイル代官のカッティング(風の)フレーズがもうお見事過ぎ!!! 今回の再録では各曲の随所にジェイルアレンジが散りばめられておりますが、私にとってこのカッティングはその中でもベスト・ワンに挙げられる素晴らしい仕事っぷりです。ジェイルというよりむしろエースがやりそうな…という感じのカッティングですが、ココにこのフレーズをぶっ込んで来る感性はやはりジェイルならではという気がします。この間奏部分はホントにもう聞いてて涙が出るくらいカッコイイですよ(この部分だけを取り上げてこれだけ褒めちぎるのも極めて少数派意見だろうと思いますが(笑)、私の中ではこの部分だけでもアルバム全体の3/5くらいの価値はありました)。

 今回「ジェイル大橋参加新録音盤」ということでジェイルが初めて弾く曲が多いような印象がありますが、実は「ジェイルが今まで全く弾いたことのなかった曲」は全体の中でたった二曲、この『BRAND〜』の他は『害獣達の墓場(HUMAN SOCIETY)』しか無い、ということにお気づきでしょうか。『BIG TIME〜』は10周年の時にやってたりするのですよね。で、この「全くの初チャレンジ曲」の二曲のうちの一つブランニューがどう仕上がってくるのかは、前回書いたマスカレード同様非常に楽しみでした。
 期待は裏切られませんでした。私の中ではマスカレードとブランニューが想像通り今回の双璧ですね。別に他の曲が悪いという意味ではありませんが、この二曲だけでも3000円分くらいの価値は充分あります(←あくまでも私の音楽嗜好による話ですが)。
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2009年10月10日

第四回・MASQUERADE

いつも最新の流行で
友達と一緒に自分の色を見せ
クールに見せようと懸命に努力している
どんな様式(style)も言葉(words)も
それは仮面(mask)なのだということをお前は本当は知っている
お前が本当に感じるのはお前さ

夢を無視することは誰にでも出来る
プライドを投げ捨てて
内面にあるもの(what's inside)を遠ざける
耐え、真実たらんとすること(to stand up and be true)は容易ではない
わかっていること(what you know)に忠実なのは正しい(right)
お前は絶対大丈夫なんかにはなれない

マスカレード、正直さを装うな
いちかばちか、やって取り戻せ(renew)、お前の信念がお前の鍵だ

マスカレード、自分自身たれ、あるがままに
お前の真実(sincerity)に出会えば(face)お前は決して顔(face)を失うことはないだろう


いつも流行の言葉を使う
憎悪のうちに人を傷つけるあらゆる言葉
それらは人を恥じ入らせ、人の人生を奪い去る
流行の(トレンディーな)会話をして
ただ大人っぽく見られる
ちょっぴり賢い、確かにそうだ

愛を語る、幸せを語る
そして結局、空虚で虚しい
欲望を隠す、しかしそれは策略
詐欺師は賢いフリをする
彼らの自慢げな笑いは止まらない

マスカレード、正直さを装うな
いちかばちか、やって取り戻せ、お前の信念がお前の鍵だ

マスカレード、自分自身たれ、あるがままに
お前の中にある信念全てに向き合えば(face)お前は決して顔(face)を失うことはないだろう


夢を無視することは誰にでも出来る
プライドを投げ捨てて
内面にあるもの(what's inside)を遠ざける
耐え、真実たらんとすること(to stand up and be true)は容易ではない
わかっていること(what you know)に忠実なのは正しい(right)
お前は絶対大丈夫なんかにはなれない

マスカレード、正直さを装うな
いちかばちか、やって取り戻せ、お前の信念がお前の鍵だ

マスカレード、空想をひけらかせ(showing off your fantasy)
自由でさえも、見られるための単なるルールになりうる(can be only rules to be seen)

マスカレード、自分自身たれ、あるがままに
お前の中にある信念全てに向き合えば(face)お前は決して顔(face)を失うことはないだろう

仮面の下の真実の顔(Masqueraded face)


<訳出メモ>
colors には「(人の)本性、内面」の意味がある。color だけだと「 顔色、個性、外見、見せかけ」等。ここではあえて「色」と訳しておく。
show one's colors 「本当の色を見せる(直訳)」。転じて「正体を見せる、本性を現す、本音を吐く、ぼろを出す、実力を出す」ん〜? ここはむしろ「正体を隠す」という意味にならないと(原曲を考えると)変な気がするんだけどなぁ?
あ、「with」を誤訳していたので訂正。

Oneは「ヒト」でも「モノ」でもよさげだったので具体的な訳出を避けた日本語に。

(be)true to〜 「〜に忠実である」 この部分(True to what〜以下)ははっきり言ってよくわかりません…。苦し紛れな訳。

never ever 「何があっても、絶対に〜ない」

Masquerade はもちろん仮面舞踏会が第一義なのだけど、名詞では他に「見せかけ」がある。自動詞として「仮装する、ふりをする、なりすます」があるのでサビの部分を命令形で訳すのもアリかもしんまい。…とは思ったが無難にカタカナにしておいた(下手に訳すとdon't imitateと真逆の意味になっちゃうし)。

take a chance 「いちかばちかやってみる」

never lose face if you face の掛詞がカッコイイ!
lose face は「メンツを失う、顔をつぶされる、対面を汚す」の意味。ここでの「face」は「自分の内面」とか「本当の自分」とかそういったニュアンスを含むもので、それを「lose」することがない、という意味合いなはずなので訳しづらい。どうしようもないのでそのまま直訳で「顔を失う」とした。

There boasting laughter never ends 一応訳したもののよくわからん…。Thereもわからんし。素直に原曲の詞を思い出したらわかりました。「誇らしげ→自慢げ」に修正。あ、ThereじゃなくてTheirだったんですね、凡ミス。

最後の Masqueraded face は意訳。単に「マスカレーディッド・フェイス」とするのもつまらない気がしたので勢いでやってしまったが、参謀や閣下に見られたら怒られるかも…(汗)。


(訂正:「You'll never ever be alright」は「お前は絶対に大丈夫なんかじゃない」としておりましたが、willを訳し忘れておりましたので修正。「大丈夫なんかにはなれない(だろう)」はなんだかヘンテコな訳ですが、 alright に上手い訳語が見つからなかった上に原曲の「楽になれないさ」を無理に踏まえようとしたのでこんな風になってしまいました)


<曲に関して>
 この一曲のためだけにCD買った、と言っても過言ではない程期待していた「Luke+Jail」バージョンのマスカレード。今回の再録に関しては以前あーだこーだ書いてますが、これは「ACE不在に対するがっかり感」の表出であって「Luke+Jail」の組み合わせにケチつけてるわけではないんですよ。まぁ誤解を招くような書き方してるのが悪いんですが、ACE不在の聖飢魔IIを聖飢魔IIと呼ぶことへの違和感は私にとっては「ボーカルがデーモン小暮じゃない聖飢魔II」くらい承服しかねるものなので…。

 で、まぁそれはそれとして、「ルーク+ジェイル」の手になるマスカレード。この曲はスタジオ版以外にも割とライブ版の収録に恵まれているので色んなバージョンを楽しめるんですが、私が一番好きなアレンジはこの前の再集結での「ルーク+ジェイル」バージョンなのですよ。あのオサレーなマスカレードが、なんとも素敵なゴリゴリ―ンな曲になっちゃってまぁ! …っていうかこの曲弾くのにレスポール持って来るかぁ? と、ジェイル代官のその偉大なる感性に大いに感服つかまつった次第。なので今回あのゴリゴリバージョンがスタジオ録音!ってのはやっぱり嬉しかったですよ。
 音自体は、残念ながらあのライブ版のゴリっと感には劣るかなぁというところ。でもスタジオ録音だけにコーラスの凝り方が半端じゃないので満足度は高いです。


<訳詞について>
 何かのインタビューで、エース長官が以前「『デジタリアン・ラプソディ』の詞はちょっと細かく語り過ぎていて聞く側が想像する余地がない。その点『BRAND NEW SONG』くらいに想像の余地がある方が好き」というようなことをおっしゃっておられたんですね。ちょっと曖昧なニュアンスを醸している詞がいいのだと。
 で、今回の英語版なんですが、序文で書いた通り英詞ってのは日本語詞より単語数が多くなりがちなので訳す上でちょっと説明的になる傾向があるんですね。『Masquerade』や『BRAND NEW SONG』といった曲が英詞になると、エース長官の嫌いな「想像する余地のない」歌になってしまわないかという危惧が少なからずありました。
 ところがどっこい、英語になってもなお微妙なニュアンスを醸し出す、まさに絶妙の訳です。その分更に日本語に訳すのが大変ですが(涙)、詞・曲ともに全くスキの無い傑作になっておりまする。
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2009年10月09日

番外編・不思議な第三惑星

 聖飢魔II、第五教典「THE OUTER MISSION」収録の「不思議な第三惑星」。全編英語詞であるにもかかわらず、何故か日本語に聞こえてしまう(いわゆる「空耳」な)曲であることは今更言うまでもなく世間に知れ渡っている事実なのでありますが、当方の調べによると「最初から最後までちゃんと全部日本語に聞こえる」ことが実はあまり知られていないようなのですよね。もちろん「私の耳には」そう聞こえるというだけでそれを他人に押し付けたりするべきではないのですが、「聞こうと思えばこう聞こえます」という一例としてここに載せておきますです。


ー不思議な第三惑星ー

わさび ワサビ
唐辛子 しゃぶりつけ!
ワサビ 山葵
唐辛子 飲み込め!

俺のお〜寿司に わ・さ・び!を、たっ・ぷ・り!
鼻にズゴ〜イィんとキタ!
おぉ〜〜〜ギィタァ〜〜〜!!! もうダメぇ〜〜〜!!!


月曜日 月曜日
朝は 眠いぜ
月曜日 月曜日
金土日 商売繁盛

夕方遊びたい しゃらくせぇ! しゃらくせぇ!
俺は月曜日が 大・キ・ラ・イ! 大・キ・ラ・イ!

デタラメ!!!
訳の分かんない様式美
デタラメ!!!
不思議な第三惑星


ご隠居さん ご隠居さん
ハゲジジイ くたばれ
ご隠居さん ご隠居さん
ハゲジジイ クソババア

お前さんにゃハゲがある オ・デ・ブ! オ・デ・ブ!
化けて出たような オ・カ・マ! オ・カ・マ!


デタラメ!!!
訳の分かんない様式美
何でもない! どうせヘビメタ聞き取れない
デタラメ!!!
不思議な第三惑星



(最後は「胃酸は臭ぇ〜」とも聞こえるんですが、その前の「ふしぎなだ」がわからないのでここは素直に「不思議な第三惑星」としておきます。絶対「臭ぇ〜」って歌ってそうなんだけど)
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第三回・ADAM'S APPLE

神が地上(earth)を見下ろし(見下し)し時
神が人(Man)を作りし時
エデンと呼ばれる楽園の中で
彼は人の忠誠心を試す準備をしていた
彼は人に知性を与えたくなかった

アダム、その"最初の人間(the first man)"は、生を受けているというただそれだけで感謝していた
しかし闇に紛れてひっそりと(sneaking in shadows)、予言者が背後からやって来た
「蛇の声を聞け!」

その蛇は彼のところへやって来た
そして彼の耳に囁いた
「あんたの神様は邪悪だって知ってるかい?
奴はね、自分と同等の力をあんたに与えたくないのさ
この林檎はあんたに永遠の快楽を与えてくれるよ」

一口食べれば淫らな欲望で身悶えする
二口食べれば幻覚状態の(サイケデリックな)どんちゃん騒ぎの中に飛ぶ(fly in psychedelic revelry)
蛇の声に耳を澄ませ!

(略)

お前は正気を保つ必要はないんだ、もう聖なる奴隷ではないんだ
どうして自分の顔を隠していつも不健全に生きてなきゃいけないんだ?
さぁ、手に取れ! 取れ! 取れ! いくらでもあるぞ(endless supply)
生まれついての本能(Natural born instinct)がお前を私のもとへと誘(いざな)う

一口食べれば淫らな欲望で身悶えする
二口食べれば幻覚状態の(サイケデリックな)どんちゃん騒ぎの中に飛ぶ(fly in psychedelic revelry)
蛇の声に耳を傾けよ!

(略)


<つぶやき>
look down onは元々「見下ろす」より「見下す、軽蔑する」の意味の方が強いっぽい

実はloyalnessという単語は無い(無くても英語圏では使われてたりするのかもしれないけど辞書にある語ではない)。この英詞が発表されてから数年、何の違和感もなく聞いてたけど考えたら loyal の名詞は loyalty ですわな。閣下のことだから意図的だろうとは思うけどもしかしてもしかすると単なるミスかも。
(やはりミスではなく、単に私の知識不足でした。詳しくはコメント欄をご覧ください)

keep one's sanity 「正気を保つ、健全な意思を持ち続ける」
morbidity 病的状態、不健全
endless supply 直訳は「無限の供給」。「いくらでもある」と訳した
Listen to the voice of the snake! は三種類に訳し分けた

<その他感想>
 今回の再録音のためではなく、セビリヤ・ロンドン公演のために数年前に英訳詞されたこの「ADAM'S APPLE(アダムの林檎)」。初めて聞いた時はその訳詞のカッコ良さにぶっ飛びましたねぇ。「Listen to the voice of the snake!」なんてもう、まるで最初からそういう歌詞だったかのようなマッチングっぷりで、この曲に関しては日本語詞より英詞の方が好みです。まぁ、歌詞の内容自体はどうってことない、誰もが知ってるアダムと蛇のお話をそのまま英語にしてるだけな気がしなくもないんですが(苦笑)、メロディとの親和性がすんばらしいです。
 
 再録に関しては、イントロのカッティングリフがあまり歪んでいないクランチよりの(?)サウンドになっているのが好みが分かれるところですかね。
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2009年09月24日

第二回・STORMY NIGHT

ショック! 強欲の風の下(もと)
お前の神(deity: 神性)は地に落ちる
ロック! Hell(地獄)の名の下に
私は聖なる王冠(crown: 王権)を主張しにやって来る

(略)

オオ! 終わり無き生(endless age)のため
お前は魔法の音楽(magic sound)で私を呼び出した
クラッシュ! 今、時は来たれり(the time is right)
そして私はやって来た もはや縛られることはない(arrived no longer bound)

(略)

オォ、ナイト(夜)! 選択の時は今
破壊か、それとも大地に埋められるか
ブライト! 炎は高く燃え上がり
死は叫ぶ、幸せの音楽(happy sound)を!

(略)

聖飢魔II - 悪魔 NATIVITY ”SONGS OF THE SWORD” - THE AKUMA SYMPHONY SUITE Number 666 in C# minor (悪魔組曲 作品666番 変ニ短調)〜The First Movement : STORMY NIGHT〜

<つぶやき>
 arrived no longer bound の「bound」は「境界」と「束縛する」の掛詞なんでしょーか??? よくわからないのでそれっぽく訳。
(10/9 訂正:多分 ariived で意味が切れて、no longer bound は副詞的にarrivedにかかってるんじゃないかという気がするのでそんな感じで訳を微修正)


 それはそうと、今回「悪魔組曲」の英語タイトルは「〜C# minor」になりました。元々Dマイナーだったのが、チューニングを半音下げることにより実音がDフラットマイナーになるので、聖飢魔IIが半音下げチューニングでミサを行うようになってからはタイトルは「ニ短調」から「変ニ短調」となったわけです(中学校で習うはずですが、楽典で言うところの「変」は日本語で「フラット」の意味です。変な曲とかいうわけじゃないのよ)。で、ちょっと乱暴な言い方ですがC(ド)を半音あげたものとD(レ)を半音下げたものは同じ音ですので、DフラットもC#も同じっちゃあ同じなんですけど… ただ、それならそれで何故日本語タイトルの方も「嬰ハ短調」に変更しなかったんでしょうか???

posted by SeireiK at 00:52| Comment(0) | TrackBack(1) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第一回・EL DORADO

伝説の まばゆいばかりの光の中に 私はいる
終わりの無い(never end)その大地は
常に人目に晒されながらも 誰もまだ見たことの無い 妖しき陸地(shore: 海岸)
お前が前から何度も夢見ているのを私は感じていた

近づこうとしてみる、しかし到達するのは困難で、その存在性(reality)を疑う
お前の壊れた記憶の中で、導きの旋律(guiding melody)を知覚せよ
誘惑される喜び、使われる幸福、バビロンに触れることにより
太陽を仰げ、今お前は自らの居場所を知る

暗闇から、太陽の黄金の光線
上方へ、下方へ、運命(kismet)の境界線
お前の記憶の暗き穴(shadowed halls)からの
我々の 生ける幻想(living fantasy)の大地

眠りと目覚め、それは現実と虚像(real and fake)
集合的無意識
この夢がどのように生き存(ながら)えているのか 実存主義では決して分かりはしない(can never tell you)
お前の手にあるもの、お前の理解のうちにあるものは
理性によって凍結された
分別臭い多数派から離れるがよい

HAYAKU YUKE HAYAKU YUKE
妖精の大地へと辿り着きたいのならば
消え去ってしまう前に

HAYAKU YUKE HAYAKU YUKE
そこでお前はお前の過去(yesterdays)から逃れることができる
エル ドラド

そこ、お前と私の眼前……
社会からの亡命(Exile of society)
行け!進め!
お前のアイデンティティを主張せよ
あぁ…今その日を掴め!

(略)

Vamos rapidos! Vamos rapidos!
お前はただ長大な時を押し付けられている
お前がお前の全盛期を過ぎる前に

Vamos rapidos! Vamos rapidos!

妖精の大地へと辿り着きたいのならば
消え去ってしまう前に

HAYAKU YUKE HAYAKU YUKE
そこでお前はお前の過去(yesterdays)から逃れることができる
エル ドラド

聖飢魔II - 悪魔 NATIVITY ”SONGS OF THE SWORD” - EL DORADO



<以下つぶやき&メモ>

never end 直訳は「終わりが無い、終わらない」。「果てしない」としてしまうと空間に限定され、「永遠に続く」としてしまうと時間に限定されてしまう感じなのでここはダサくてもあえて直訳で。
I've felt you dream many times before
youは複数(あなた方)とも取れるし、一般人の総称で意味の無いyouとも取れるので訳しづらい
よく考えたらそれほど難しくもなかった。訳を修正。
happy to be used の used も訳しづらいな…
that you belong は「あなたの属す場所・もの」。一応居場所にしておく
kismet はトルコ語
Collective unconsciousness 集合的無意識(ユングが提唱した心理学用語)
Existentialism 実存主義
righteous は「分別臭い」と訳してみた
Vamos rapidos は(古参信者には言わずもがなの)スペイン語。

 歌詞のニュアンス及び「聖飢魔IIは宗教団体」であることを加味して I は「我」としてみましたが、you を「なんじ」「そなた」とはしませんでした(汝やそなたの訳語は一般に thou なので)。
 ↑読み返すとやっぱりなんだか変だったので「私」に修正。

 元々は壮大でファンタジー色溢れる歌詞でしたが、英詞になって「I」と「You」という単語が使われることにより主語(主格)や目的語(目的格)が明確になり、宗教色というかメッセージ色がわずかながら増した感じがするところが面白いですね。


(10/9 ちょこまかと結構多岐にわたり修正。わからないのが What is in your hands〜の部分。最初は気がつかず訳していたがここは疑問文ではなく「手の中にあるもの」っぽい。しかし、だとするとその次の文章に「do」が入る意味がわからない。一応「強調のdo」だろうという解釈で訳した)

(left with=「押し付けられる」という意味があったので修正。これで次の文章と矛盾無く繋がった)


<追記>
 いとおかしのPOPEEさんよりTB頂きました。ありがとうございます。訳した当の私よりも訳詞の一言一言の意味を的確に捉えていらっしゃいます(苦笑…というか涙)。「集合的無意識のぬるま湯に漬かり、慣れて安心する事無く」というPOPEEさんの解釈(表現)は「あぁなるほどなぁ」と納得しました。

「集合的無意識(普遍的無意識)」はユングが唱えた心理学用語でして、私はこの言葉の意味を「共時性(シンクロニシティ)が起こる(存在する)理由」というような意味合いで捉えているのですが(ち、違うかな…)、聖飢魔IIの普段からのメッセージ性や全体の詞の意味を考えると、ここではもう少し単純なというか日本語の意味そのものの「集合的」な「無意識」、「みんなが持ってる(感じている)もの」という意味で考えた方がしっくりきますね。『ステンレス・ナイト』にも一脈通じるものがあります。
posted by SeireiK at 00:41| Comment(0) | TrackBack(1) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 え〜、まだ感想も書いてない『悪魔NATIVITY』ですが、この度ほぼ全編に渡って英語に書き直された歌詞を、更に日本語にしてみようという企画です。セビリヤ・ロンドン公演の際にも英語・スペイン語訳バージョンが数曲作られましたが、聖飢魔IIの歌詞は日本語よりむしろ英語の方が意味がわかりやすくなるんですよね。聖飢魔IIに限ったことではありませんが、日本語は一音につき基本的に50音のうちの一語しか乗せられないのに対して、英語の場合一音節(場合によっては一単語)乗せられるため必然的に楽曲における単語数が日本語より多くなるわけで、意味が難解だった歌詞がより具体的、説明的になってわかりやすいんですよ。短歌や俳句に培われた日本文化においてはむしろ言葉数が少ない方が美しい部分ももちろんあるんですが、「エピタフをなぞる」とか言われても普通わけわかりませんから(苦笑)、わかりやすいものに頼ることで歌の理解をより深めてみましょう、と。

 一気にやってまとめてアップ、という体裁を取ると私の性格上永遠にアップできませんから(爆)、小出しにして行きます。とりあえず今日は「限定版」の最初の方から二曲。気が向いたらまた続きをやります。



<訳出における決め事>
・今回の再録においても英語にされていない日本語そのままの部分は省略、もしくはローマ字表記にする。
・原曲の段階で元々英語だった部分は省略する。
・意訳的に訳してあるものや訳に自信なさげなものはカッコで原文(原語)を付記。
・これは上手い訳だなぁ〜と感心したものもカッコで原文(原語)を付記。
・最後に気がついたことやよくわかんない部分、説明等の「つぶやき」を記す。

 歌詞の「訳」に対してどこまで著作権に触れるのかわかりませんが、(少なくとも現状では)閣下にもエイベックスにも無断で行うわけですので私が訳したものについては(元々ろくな訳でもないので)権利を完全放棄することとし、レーベル及び権利団体(あるいは本悪魔の方々)から苦情等が寄せられた場合記事は即削除することにします。また、元の歌詞をそのままここに載せることは致しません(音源及び歌詞カードをお持ちの方のみ楽しんで下されば幸いです)。

 あまり英語に堪能ではないので、識者の方は出来る限り誤訳(あるいはより良いと思われる訳出)について御指摘、御教授頂ければと思います。


(10/9 ちょこまかと補足及び訂正)

 大事なことを書き忘れておりました…。原則として訳語チェックはほぼ全て「英辞郎 on the WEB」に依っています。スペースアルクさんスペシャルサンクスです。足向けて寝られません。


聖飢魔II - 悪魔 NATIVITY ”SONGS OF THE SWORD”
posted by SeireiK at 00:36| Comment(6) | TrackBack(1) | 悪魔NATIVITY 勝手に日本語訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする